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数日後。
銀時達の怪我も随分と良くなり、漸く吉原に足を向けることが出来た。
事前に月詠には訪問することを伝えていたからか、吉原の入り口から日輪のもとまで案内してくれた。
太陽は隠れることはなく、今も吉原を照らしている。
日輪は車椅子を用意してもらい、自営業を営んでいた。日輪の笑顔を一目見たいと、繁盛しっぱなしだそうだ
そして、すれ違う人達の笑みを見ると新八は口を開いた。
「いやぁ良かったじゃないっすか。結果オーライですよ、あっはっはっはっ」
「何がオーライだこの野郎!!!」
「ぐほぉ!!!」
神楽の拳が新八の頬に直撃し、ベンチから飛ばされた。
折角、全快になろうとしているのに。
その様子を見ながら、喜杏は日輪の入れたお茶を啜る。
神楽の怒りはあの日から治まっていなかった。
管制室から銀時達の下へと飛び出し、目先には兄の姿。
決着を、と踏み込もうとした瞬間、喜杏達に止められた。
結局この吉原は神威達の掌の上にあるのは変わらないからだ。
四人仲良く寝込んでいる間も神楽の八つ当たりは止まらず、暴れていたのを思い出す。
「心配いらねぇよ」
銀時の言葉に胸倉を掴んでいる神楽の手が止まった。
「俺が生きている限り奴ぁここには手を出さない」
その言葉に疑問を浮かべた新八が銀時に問うが、はぐらかされる。
喜杏も銀時に目を向けた。
「神楽のお兄さんと、何話してたの」
神威の下に飛び出しそうな神楽を新八と止めている最中見えたのは、怖い顔をしていた銀時であった。
勿論、一瞬しか見えなかったが、嫌な予感がしたのは間違いなかった。
「気にすんな気にすんな」
本人は完全に話す気がなく、気分は晴れないが仕方がない。
銀時は喜杏のじとっ、とした目線から逃げるように外に視線を向けた。
「しかしつくづく難儀な連中だねぇ。さっさとこんな面倒な街捨てて地上で生活すればいいのに」
銀時の言葉には一理あった。
長年の鳳仙の支配から解放されたというのに、吉原の女達は今もこの地で生活を続けていた。
月詠は呟いた。
「遊女達は皆、分別もきかぬ幼き頃に売られた者ばかり。地上で生きていくにもどうやって生きていけば分からん者。
自由の意味さえ知らぬ者もたくさんいる」
そんな遊女達を捨て置けないと真っ先に残ったのが日輪だった。
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月見ソウ(プロフ) - 萩月さん» 萩月さん、コメントありがとうございます！遅れてしまってすみません。一気に読んでくださったこと、可愛いと感じてもらえてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします。 (1月13日 6時) (
レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
萩月(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました、不器用ながらも喜杏ちゃんを可愛がる銀さんや甘えたな年頃の喜杏ちゃん等、ニヤケが止まりません！続きを楽しみにしてます。年明け早々色々ありましたが作者さんも無理せず頑張ってください、これからも応援しております。 (1月3日 15時) (レス) id: 18ce4c7edf (このIDを非表示/違反報告)
月見ソウ(プロフ) - 蛙好きさん» 蛙好きさん、コメントありがとうございます！一気に見てくれたんですか!?嬉しいです、ありがとうございます。一月下旬当たりにここに戻りたいと思ってるので、申し訳ないですがもう少しお待ちください。これからもよろしくお願いします。 (12月26日 16時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
蛙好き(プロフ) - 夜中一気に見ちゃいました、続き楽しみにしています (12月23日 2時) (レス) @page46 id: 7bb3646af7 (このIDを非表示/違反報告)
月見ソウ(プロフ) - 甚嘉さん» 甚嘉さん、コメントありがとうございます！成長は特に意識して買いてるので感じてもらえて凄く嬉しいです。少し更新速度落ちてますが、頑張ります！よろしくおねがいします。 (9月25日 23時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見ソウ | 作成日時：2023年9月4日 0時
