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「それは僕の妻の親族だ。手荒な真似はよせ」

「若……!!!」

肌を突き刺すようなプレッシャーを感じる。
たった一人、登場しただけでこの空気。

腕が立つことは一目見て分かった。

九兵衛の目は新八へと向けられた。

「まぁゾロゾロと。
新八君、君の姉への執着がここまで強いとは思わなかった」

「今日は弟してではない。

恒道館の主として来た」

新八は一歩前へと出た。
その背中はとても逞しく見える。

「志村妙は当道場の大切な門弟である。
これを貰いたいのであれば、主である僕に話を通すのが筋」

「話?何の話だ」

近藤は新八の横へと並び、真っ直ぐ九兵衛へと視線を向ける。

「同じく剣を学び生きる身ならわかるだろう。侍は口で語るより剣で語るが早い」

「剣に生き、剣に死ぬのが侍ってもんでさぁ。
ならば」

「女も剣で奪ってけよ」

「ここまで言っても、分からない?」

「私達と勝負しろコノヤロー!!!」

番傘が向けられても九兵衛の口元に浮かんでいたのは余裕の笑みだった。
それは柳生四天王も同様だ。
口から漏れた笑いはいかにも此方を馬鹿にしていた。

「勝負?ククッ……。

我が柳生流と君達のオンボロ道場で勝負になると思っているのか」

「なりますよー、坊ちゃま」

その笑みにも負けないくらい、ニヤニヤと相手を馬鹿にする銀時。

「僕ら恒道館メンバーは実はとっても仲が悪くてプライベートとか一切付き合いなくてお互いのこと全然知らなくて……、

っていうか知らたくもねぇし死ねばいいとおもってるんですけどもねー」

ぴきりと数人の額に浮かぶ米マーク。

こういえるのも、今までぶつかりあった結果だろう。
顔を合わせれば喧嘩腰。最悪番傘や真剣が向けられる。遠慮という言葉もしらない。

だからこそ_____。


「お互い強いってことだけは知ってるんですぅー」


戦いが幕を開ける。

作戦会議…?179→←177



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月見ソウ(プロフ) - 真代さん» 真代さんお久しぶりです!祝ってくださってありがとうございます。柳生篇はギャグも多いのに考えさせられるお話ですよね。それを表現出来てるか不安ですが、楽しんで貰えたら嬉しいです。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2021年5月6日 12時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
真代(プロフ) - ください! (2021年5月6日 3時) (レス) id: edcb4d77ca (このIDを非表示/違反報告)
真代(プロフ) - 「貴方の傍に」シリーズ、一周年おめでとうございます!!物語は現在、柳生篇ですね。守りたいもの、取り返したいもののために、強敵と戦う話ですが、この戦いを通して、どう変わっていくのか、また、主人公はどうなっていくのか、楽しみにしてます。連載頑張って (2021年5月6日 3時) (レス) id: edcb4d77ca (このIDを非表示/違反報告)
月見ソウ(プロフ) - みうしさん» コメントありがとうございます!1年も書いときながらまだ4巻なんで、申し訳ないです。嬉しく思ってくれること、本当にありがとうございます。今のうちに話を更新していきたいと思ってますのでよろしくお願いします。 (2021年4月28日 17時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
みうし(プロフ) - 一周年おめでとうございます!一年間も書き続けてくださっている月見ソウ様には感謝の気持ちでいっぱいです。この作品が更新される度に嬉しくなっています…wこれからの話の展開も楽しみです。更新陰ながら応援しております! (2021年4月28日 0時) (レス) id: f1ae5cae79 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月見ソウ | 作成日時:2020年12月11日 23時

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