28 ページ28
「オウオウ。ムサい連中がぞろぞろと。
何の用ですか？」
「そこを退け。
そこは毎年真選組が花見をする際に使う特別席だ」
真選組は銀時達が陣取っている場所でどうしても使いたいようだ。
しかしそれは主に土方だけであり、他は酒が飲めればどこでもいい、などと口にしていた。
場所取りに行かしたはずの山崎もミントンに夢中で役目など果たしてもいなかった。
そんな山崎に土方は何発も顔面に拳を入れていた。
沖田はその隙に銀時に近付く。
「旦那。目を付けてたやつはあいつですかぃ」
「ちょっと沖田君。犯罪を臭わせるようなこと言わないで」
沖田の視線の先には神楽といる喜杏がいた。
銀時は内心焦っていた。
仮にも沖田は警察であり、喜杏は元々暗殺者。
やっぱまずいか………？
しかし沖田はどうでも良さそうであった。
「まぁいいや。土方さんには気をつけるこったい。
あ、旦那。貸一ってことで」
ちゃっかりしてる男だ。
ボロボロになった近藤は立ち上がりこちらを向いた。
「まぁ、とにかくそーゆうことなんだ。
こちらも毎年恒例の行事なんでおいそれと変更できん。
お妙さんだけ残して去ってもらおうか」
「いやお妙さんごと去ってもらおうか」
「お妙さんは駄目だってば」
しかし銀時達が簡単に立ち退くわけが無い。
「こっちは花見が初めてってやつもいるんだ」
「こんにちわ……」
「俺達だってちゃんとした理由あるんですぅ」
銀時は喜杏の肩に手を置き、馬鹿にしたような言い方で返した。
幕府の者だがなんだか知らないが先に取ったのはこちらなのだ。
ならばそれ相応の条件を満たしてもらわないと困る。
銀時達の条件は
�．屮襯鼻璽供嫉�ってきて自力でどかしてみろ
�▲蓮璽殴鵐瀬奪�1ダース持ってこい
��フライドチキンの皮持ってこい
銀時以外は案外簡単に動けるような条件であった。
真選組も負けるわけにはいかなかった。
ピリピリと殺気が放たれる。
土方は刀に手を添えこの前の銀時との勝負を思い出していた。
一触即発しそうな雰囲気。
しかしそれに区切りをつけた意外にも沖田の声であった。
「待ちなせぇ。
堅気の皆さんがまったりこいてる場でチャンバラたァいただけねぇや。
ここはひとつ"花見らしく"決着つけましょーや。
第一回陣地争奪!!!
叩いてかぶってジャンケンポン大会!!!!」
お花見は一切関係ない陣地争奪戦が始まった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 204人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月見ソウ(プロフ) - 偃刄将さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて恐縮です。これからもよろしくお願いします！ (2020年4月30日 14時) (
レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
偃刄将 - 初めまして、作品読まさせて頂きました！面白いです、これから更新頑張って下さい！！ (2020年4月30日 5時) (レス) id: 407c15182f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月見ソウ | 作成日時：2020年4月27日 22時
