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「銀時は無事だ。あの状況で俺達を信用してくれたこと感謝する、童」
「……別に」
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あの後、銀時達は大量のごみ袋がクッションの代わりとなり無事だった。
しかし、銀時の傷はとても深く重傷であった。
どうしよう……。
私じゃ二人を運ぶことは出来ない。
医者をここまで連れてくる?
いや、いつ天人達がここに来るか分からない。
自分がいない間に殺されたら意味が無い。
迷ってたら駄目だ。
そうだ、応急処置……。
喜杏は着物を懐刀で引き裂き銀時の肩に巻き付けた。応急処置の方法など知らない喜杏はこれが精一杯であった。
ただでさえ新八と神楽は敵に捕まった。
早く助けにいかないといけない。
じゃり…と音がし、喜杏は勢いよく振り向き懐刀を向けた。そこには男が立っていた。
喜杏は焦っていたせいか後ろの気配に気づかなかった。
「嬢ちゃん待ってくれ。そこにいるの桂さんの友人じゃないか」
「……!」
「重傷じゃないか!か、桂さん!」
男は銀時の様子を見て、焦って飛び出していった。
男は長髪の男を連れて戻ってきた。
銀時!と名を呼びこちらに近づいてくる。
喜杏はそれを阻むように前に立ち二人に懐刀を向けた。
もしかしたら奴らの仲間かもしれないのだ。
どこにも信憑性の欠けらも無い。
銀時の友人?
出任せの可能性だってあるのだ。
「……何か巻き込まれたのだな。
童、銀時の身を隠そう。
信用出来ないことなど分かっている。
だか、銀時の容態は一刻を争うものだろう。」
男の意見は最もであった。
そして男の目は何処か銀時と似ていた。
信じるしかないのだ。
喜杏は懐刀を直し下がる。
男達は銀時と娘を担ぎ、隠れ家へと走り出した。
その後、銀時と娘は桂が呼んだ医者に見てもらえたのだ。
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月見ソウ(プロフ) - 偃刄将さん» ありがとうございます!そう言ってもらえて恐縮です。これからもよろしくお願いします! (2020年4月30日 14時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
偃刄将 - 初めまして、作品読まさせて頂きました!面白いです、これから更新頑張って下さい!! (2020年4月30日 5時) (レス) id: 407c15182f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見ソウ | 作成日時:2020年4月27日 22時