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焦りが混じった声はしっかりと神楽に伝わった。
驚いた神楽は喜杏を見た。
力強く着物をつかみ顔は下を向いている姿が目に映った。
「あの……。な、慣れてない……の。誰か、と……一緒に。
でも……!嫌じゃないから」
一緒にまた寝て欲しい。
その言葉を喜杏は言えなかった。
神楽が喜杏に思いっきり抱きついたからである。
神楽より小さい身体は受け止めきれず後ろに倒れそうになるが定春の体が喜杏を支えた。
「神楽……?」
「……甘え方って色々あるネ。私が教えてあげるヨ」
「……え?」
「少しずつでいいからナ」
「……!」
「マミー言ってたヨ。家族って血の繋がりだけを言うんじゃない。
いて安心出来るのも家族だって」
「……うん」
「……だからいつかお前が安心できる家族になろうネ」
「うん……!」
神楽は抱きつくのを辞め約束と言い小指を差し出した。
小さな約束かもしれないが二人にとっては大きな約束となった。
指切りげんまーん。嘘ついたら針千本……。
アネゴの料理くーわす!
……あねごって誰……。
新八の姉貴ヨ。
静かな河川敷で二人の声は響いた。
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月見ソウ(プロフ) - 偃刄将さん» ありがとうございます!そう言ってもらえて恐縮です。これからもよろしくお願いします! (2020年4月30日 14時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
偃刄将 - 初めまして、作品読まさせて頂きました!面白いです、これから更新頑張って下さい!! (2020年4月30日 5時) (レス) id: 407c15182f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見ソウ | 作成日時:2020年4月27日 22時