約束ってくすぐったい15 ページ15
晴天が続き、ぽかぽかとした部屋。
昼寝には丁度いい。
銀時はそう思いながらソファでダラダラとしていた。
「銀ちゃん、定春の散歩ついでにかぶき町を案内してくるネ！」
神楽は銀時に一声かけ、定春と喜杏を連れて外に出ていった。
入れ替わるように箒を持った新八が銀時の傍による。
「神楽ちゃん、最近楽しそうですね」
万事屋には続く晴天と同じく穏やかな雰囲気が漂っていた。
日常を逸脱したこともなく、仕事も入らずただ穏やかであった。
神楽はずっと喜杏にべったりで何をするにも二人で一緒にやっているように見えた。
喜杏は特に口を開くことも無く嬉しそうにも見えないが、嫌々付き合ってる訳でも無さそうだった。
「あー、あれも困ったもんだって。寝る時も一緒だからね？ひっつき虫かってレベルだからね？」
「え？別にいいじゃないですか」
「寝れてないんだよ、あいつ。気配に敏感なせいか」
銀時は心配していた。喜杏が来て数日。その数日間喜杏が一度も満足に寝れていないことを銀時は気づいていた。
それでもあいつはけろっとしているので顔色が悪いとかそういうのではない。
しかし12そこらの子供が耐えれるわけないだろう。いつか限界はくる。
「こっちは察して朝帰りしてやってるのにあいつのせいで全部台無しだよ」
「その朝帰りはお金も減らないと出来ない親切ですね」
「細かいこと気にしてんじゃねぇよ、ぱっつぁん」
「細かくねぇよ！給料払えや！」
新八は溜息をつき箒を持ち直して銀時に言う。
「喜杏ちゃん、多分まだ心を開いてないんですよね。
だからこれからゆっくり時間掛けてもいいから開いていってくれたらいいですね銀さん」
銀時はあぁと肯定し目を閉じた。
意識を飛ばしかけた瞬間、電話が大きく鳴り響いた。
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月見ソウ(プロフ) - 偃刄将さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて恐縮です。これからもよろしくお願いします！ (2020年4月30日 14時) (
レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
偃刄将 - 初めまして、作品読まさせて頂きました！面白いです、これから更新頑張って下さい！！ (2020年4月30日 5時) (レス) id: 407c15182f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見ソウ | 作成日時：2020年4月27日 22時
