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くそ騙された！
銀時は心底悔しがった。
着物は元々高価だから中古でもいいものがあると思い、足を運んだ。
古着屋に着き店内を彷徨くと、ひとつの着物に目を奪われた。
透明な袋には入ってはいるが、襟の傍に花の柄が小さく入ったシンプルな黒の着物と紫色の帯であった。これが中古なのかと疑う程、とてもいいものだと感じた。
何故袋に入っているのか疑問だったので店員に聞けば、元々の持ち主が大切に保管していたものだからだそうだ。
それに納得したのも自分。
そしてその着物が2000円という値段で売られていて即買ったのも自分。
見た目だけに騙された!!と銀時は思った。
現実はあまくないのだ。
こいつが着てみればすごい似合うよ？でもなんでそんなミニなわけ？？
普通に着物だと思うじゃん。
まだそれは序の口であった。
ミニは百歩譲って良しとしよう。ロリコンって思われるのは絶対嫌だが。
問題は背中側だ。
｢いくら自分が糖分好きだからって、糖の字が印刷されたもの買ってくるなんて｣
｢うるせぇ!!!｣
二人とも蔑んだ目で銀時を見ていた。
ちゃんと事情を説明すれば、分かってくれるのではないかと思い1から説明する。
｢通販と一緒アルな。つまり銀ちゃんは見事に騙されたってことネ｣
｢ミニもないと思いますがね｣
｢うるせぇ〇貞!!!｣
｢関係ねぇだろうが!!!｣
3人が騒いでいる中、着ている本人は服に関して特に気にしていなかった。
流石にミニは嫌だったので下にズボンを履けばいいだろうと思っていた。
動きやすくなれば服などどうでもよかった。
それに銀時が折角買ってきてくれたものなのだ。
文句なんて言えるわけが無い。
むしろ嬉しくてしょうがないのだ。
が、表情筋が非常に動かない喜杏から銀時達には一切伝わらなかった。
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月見ソウ(プロフ) - 偃刄将さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて恐縮です。これからもよろしくお願いします！ (2020年4月30日 14時) (
レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
偃刄将 - 初めまして、作品読まさせて頂きました！面白いです、これから更新頑張って下さい！！ (2020年4月30日 5時) (レス) id: 407c15182f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見ソウ | 作成日時：2020年4月27日 22時
