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直ぐに一太刀と飛んでくる。銀時は簡単に受け止め、弾いた。
距離を取った瞬間、少女は呟いた。

「……どうして殺.そうとしないの?」

「あ?」

「貴方から殺.気が感じられない。私は殺.そうとしているのに

どうして?」

少女は不思議に思っていた。


今まで殺.めてきた攘夷浪士は殺.されまいと反撃し、自分を殺.そうとしてきた。だから自分も殺.した。ただそれだけ。

それなのに、彼からはさっきも何も感じない。

「どうしてだぁ?」

男は口を開いた。木刀を構えながら怠そうに。

「俺はガキには興味ねぇの。大体こっちが聞きてぇわ」

銀時は少女にずっと疑問を抱いていた。

「てめぇみたいなやつが何で人.殺.しなんかしてる

というか、今も俺を殺.す気ねぇだろ」

少女の目にうっすらと動揺の色が見えた。

あいつがやっていることは殺.すフリでしかない。

殺.気はあっても何処か迷いを感じるのだ。そこで屍となっている者を殺める瞬間、少女の目には後悔と迷いを感じた。
そんな奴がどうして殺.し屋なんかしてるのかと思った。

__________________


何を言っているんだこの男は。

殺.すことに躊躇してるとでもいうのか。殺.し屋として何人もこの手で人を殺.めてきたのだ。この懐刀で。
でないと、自分が殺.される。自分が生きるために殺.してきたのに。


それなのにたった今、目の前にいる男に全て否定されたような気がした。
怒りなのか悲しみなのか、得体の知れない気持ち悪い何かが脳内を巡る。

少女は表情には出ないが困惑し、動揺していた。


動揺するな。集中しろ。でないと、

私はこの世界で生きられない。


少女の頬に一粒汗が伝う。

これ以上、この男に関わるなと。戻れなくなる。

それでも。

懐刀をぐっと持ち直し、目の前にいる人間を


「なら、本気で殺.す」

「やってみろクソガキ」

3→←こっそり咲く花も綺麗なものだ1



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月見ソウ(プロフ) - 偃刄将さん» ありがとうございます!そう言ってもらえて恐縮です。これからもよろしくお願いします! (2020年4月30日 14時) (レス) id: 5772551842 (このIDを非表示/違反報告)
偃刄将 - 初めまして、作品読まさせて頂きました!面白いです、これから更新頑張って下さい!! (2020年4月30日 5時) (レス) id: 407c15182f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月見ソウ | 作成日時:2020年4月27日 22時

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