9.呼び方 ページ10
−陽side−
起きたらいつもイレイザーさんかジョークさんが居る
でも
お父さんとお母さんはいつも居ない
心配しているわけじゃない
忘れていたわけでもない
ただ、怪我が治ったら自分はどうなるのか
怖くて聞けなかったこと
『…お、お父さんとお母さんはどこ？』
相・ジ「！」
イレイザーさんはジョークさんと顔を見合わせた後に静かに話し出した
相「お父さんとお母さんは、逮捕された。今は警察署にいると思う」
『たいほ、』
そうか、と思った
驚けなかった
会わないで済むのかと安心してしまった
でも、どうなるんだろう自分は
『…陽は、ひとりぼっちになるの？』
相「いや…ならないよ。
というか、俺は、そうさせたくない」
言葉の意図が分からなくて首を傾けた
そしてイレイザーさんは少し躊躇いながら言った
相「えっとね、その、陽ちゃんが良ければ、…俺と一緒に暮らさない？」
『え…？』
ジ「ま、最後は陽ちゃんがどうしたいかなんだけど」
『陽は！…い、イレイザーさん達と一緒に居たい。
……だ、だめ？』
ジ「！、…いいに決まってるでしょ〜！」
ジョークさんは嬉しそうだった
『イレイザーさんも、いい？』
相「もちろん。あー…名前、一緒に暮らすなら言っとかなきゃな。ジョークは…」
ジ「言うよ。
陽ちゃん、私はMrsジョーク、これは前に教えたよね。私のヒーロー名。
本名は福門笑だよ！仕事中はジョークって呼んでね。普段は笑ちゃんとか〜、笑お姉さんとかって呼んで！」
『えみちゃん？』
ジ「そう！笑ちゃん！よろしくね。
次！イレイザー、どーぞ」
相「…あー、相澤消太です。ヒーロー名はイレイザーヘッド。
普段の呼び方は、んん…イレイザーさんじゃなくてもっと気軽に呼んでいいよ」
『きがる』
ジ「もう2人は家族みたいなもんだし、なんかそれっぽく、ね！」
…家族
『えーっと…しょーた、おにいちゃん…？』
相「えっ、う、ウン…」
ジ「ブハッ！」
『…ダメ？』
相「あぁいいよ。よろしくね、陽ちゃん」
『よろしく、おねがい、します！しょーたお兄ちゃん！』
──────
陽ちゃんは寝ました
ジ「予想外だっただろ、”消太お兄ちゃん”笑」
相「あぁ、衝撃的だった。俺はてっきりお父さんとか言われると思ってた」
ジ「私なら、おじさんって言っちゃうな！」
相「………お前とは同棲しない」
ジ「ウケる！」
相「うるさい。陽ちゃんが起きる」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 249人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
文旦(プロフ) - お騒がせしております。文旦です。もうほんとに大変申し訳ない。何してんだと思いました。すいません。応援してくださっている皆さんありがとうございます。これからもどうかこんな作者を応援よろしくお願いします。 (2022年8月16日 4時) (
レス) id: bf8e4c0879 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：文旦 | 作成日時：2022年8月16日 3時
