朝。 ページ22
規則正しくリズムを刻む音と。
部屋に広がるいい香り。
そう、私は今朝食作りの真っ最中。
そらるに女子力を見せつけてやろうと、朝から張り切っていた。
そんな彼は今もまだ夢の中。
起きてきたらきっとびっくりするだろうな。ふふ。
できた料理を盛り付けるため、食器棚からお皿を取り出す。
すると、何枚か取り出したお皿の1つが少しだけ欠けていた。
あ、これ危ないな...使わない方がいいかも。
そう思ってそのお皿を少し避けて置こうとした時___
『うわあっ！？............いっ...』
急に後ろから腕が伸びてきて、私の体を捕まえた。
しかもその反動で、お皿の欠けている部分に指が当たる。
「おはよ...なんかいい匂いする」
私を驚かせた犯人は、今日も相変わらずのマイペースなようだ。
『...おはよ、そらる』
お皿を置いて、首を少し後ろに傾ける。
すると、なぜかそらるの目線は私の手に向いていた。
私も目線を向ければ、さっきのお皿で少し切ってしまったのか、指から少し血が出ていた。
『ああ、これは...』
私の言葉が言い終わらないうちに、そらるの手が私の手首を掴む。
そのまま引っ張って、血が出ている指に舌を這わせだす。
『......そらる...！？』
私の指を咥えて、離さないそらる。
傷を優しく舐める舌の感触や水音が、なんともくすぐったくて。
朝から心臓が騒がしい。
そして一通り舐め終えたのか、ようやく手を離してくれた。
「また血出たら言って...俺が止めるから」
そう言って私の頭を撫でてくれる。
...また舐めてくれるのかな。
『ありがと』
心からのお礼を告げて、料理の盛り付けを進める。
その間、そらるはずっと私の事を抱きしめていて...
『あんま作ってるとこ見られてると...恥ずかしい...』
私がそう言っても、
「大丈夫、料理じゃなくてAの事見てるから」
『ぇ...』
そっちのが恥ずかしいんですけど...！！
彼といると。
朝から心臓がもたなさそうだ。
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あゆめ - ヤバい。そらるさんカッコいい！私、そらるさんのリスナーなんですけどほんとカッコいい！ぷりんりんりんさんこの作品をつくってくださりありがとうございます。これからも頑張ってください！応援してます。 (2018年8月26日 12時) (
レス) id: 5d7f163d63 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんりんりん(プロフ) - フォレットさん» うわああありがとうございます(；＿；)めちゃめちゃ嬉しいし幸せです！！ (2018年8月25日 21時) (レス) id: dc44892b14 (このIDを非表示/違反報告)
フォレット - 最初から最後まで一気に読ませていただきました！とても面白かったです！ (2018年8月25日 20時) (レス) id: 12bb29eccb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりんりんりん | 作成日時：2018年6月11日 17時
