今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:648 hit
小｜中｜大
繋がり プロローグ ページ1
血の繋がり。
それは大切で確かなもの。
そう誰かが言った。
確かに、血統、血脈、家系は重視されるべきものだ。国や、組織では尚のこと。
どれだけ阿呆でも、無能でも、駄目でも、
血の繋がりさえあれば。
そう、血の繋がりさえあれば。
血迷った愚者の所業である。
然り、破滅の始まりである。
『……Mio figlio……mio caro figlio．』
私は血の繋がりのないこの子の頬を撫でる。
怪訝そうに目線を返す、しかしその手をはらいのけられることは今までに数度だけ。
私と同じ色彩と、魂を持った子。
この子がこの先幸せであることを望む。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜 | 作成日時：2019年7月29日 14時
