君が助けてくれなくても【爆豪勝己】 (ページ28)

今日:3 hit、昨日:16 hit、合計:430,396 hit

# ページ28

トガヒミコ。
こいつはなりたい相手の血を舐めただけでその姿に変身できる個性のやつだ

恐らく肝試しの時にあの女子の血を舐めたのだろう

「まさか私もこんなに効くなんて
　思ってなかったですけどね～～」

そう言って赤い液体の入ったびんを持ち上げるこいつは馬鹿なのか
うっかり口を滑らせやがった

「でも子の薬ぃ、血が出ると効果が切れちゃうんですよねーあ、まいっか！！！

それにしてもヒミコびっくりしましたよお
おんぶされてるときに背中に薬をぴっと射って甘い言葉をかけただけですぐに落ちちゃうなんて
爆豪くんって、個性だけじゃなくて心も弱いんだねえ」

自分でもピキピキと首に青筋がうかんでいくのがわかった

「おいくそアマァ、確かに俺は不覚にもお前を受け入れてしまった！！！！！だが！！！！

薬を打たれようが打たれまいがAのことを忘れたときなんか一瞬もねえ！！！！！」

「浮気したくせになあに開き直っちゃったんですかね、この人は。
貴方ぜぇんぜんタイプじゃないですが
Aちゃんのために殺してあげましょうか」

「のぞむところだあああ！！！！！」

俺は右手を思いっきり引いて
飛びかかった