君が助けてくれなくても【爆豪勝己】 (ページ15)

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#　ページ15

「最悪だ....」

部屋のドアを閉めた途端、堪えていたものが
一気に溢れだした

頭によぎるのはさっき勝己が放った言葉

「あんな風に思っていたなんて、夢にも思わなかったよ」

次々と流れる涙をぬぐうことを諦め、
思い切りベッドに顔を埋めると、勝己との沢山の思い出が頭の中をめぐった

『おい、ちょっと面貸せや』

『俺はお前に負けた訳じゃねええええ！！！』

『お前が好きだ、付き合え』

『一生側にいろよ』

初めて目があった日

勝負を挑まれてぼこぼこにやり返した日

顔を赤く染めて想いを伝えられた日

初めてキスをした日.....

いくら思考を駆け巡らせても、
勝己が他の子に向けていた言葉は見つからなかった

『守ってやる』

じゃあ、私は？

私はどうなるの_

.

.

.

そんなことを考えていたら、
ドアが開く音がした