君が助けてくれなくても【爆豪勝己】 (ページ22)

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# ページ22

そこに立っていたのは、さっきの女の子だった

モ「あの、その......」

気まずそうにうつ向いている

それを見ると、再び怒りがこみあがってきた

「何？勝己のことなら別にいいよ、って言いたいところだけど正直めちゃくちゃ怒ってる」

モ「ご、ごめんなさい

　でも私、勝己くんのことが好きで.....！」

少し顔を赤らめながらこっちを向く

なんだこいつは。

「へーそうなんだ。奇遇だね、私もだよ」

こんなの駄目だと思っても、
一度開いてしまった口は止まらない

「ねえ、好きっていってるけどさ、じゃああいつのことどれくらい知ってるの？
誕生日は？好きなヒーローは？」

嫌だ、こんなの醜い
とまれ、とまれ

「これは余計なお世話かもしれないけど
あいつ、へたれで全然手出してこないから
恋愛難航するかもね」

モ「あの！！！！！！！」

はっと目が覚めた時には遅かった
目に一杯涙をためた女の子は声を張り上げた

モ「じゃあ貴方は勝己くんのことどれくらい
　知ってるの？

肩に顔をすりつけて甘えてくる勝己くんは？
泣きながら名前を呼んでくる勝己くんは？
守ってやるって言ってくれる勝己くんは！？」

知らない、そんな勝己、知らない

甘えられたこともなかったなんて

女の子は息を切らしながら叫ぶ

モ「それに！！！私達、
　 .....最後までしましたから」

全身に電流が走ったような衝撃を受け

立ちすくんでしまった

「なら、あんたは一生勝己に守ってもらえば良い！！！！！！
足を打撲したぐらいで歩けなくなるあんたと違って私は強い！！！！！！」

ああ、何て運が悪いんだろう

私が叫んだ時には女の子の後ろに

目を見開いた勝己が立っていた