検索窓
今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:42,180 hit

ページ9

ポーン



経理部の2階下、つまり総務部の1つ下にある営業部へと来た。



さすが花形と言ったところか、スーツを着た人とよくすれ違う。



まあでも、悪いけどお顔は死んでる。



「あと何件?」



「1。終わったら直帰」



「クゥー!っしゃ飲むか!」



すれ違う人達にお辞儀をして、事務所へ。



あー、飲みかぁ。



忙しい時期じゃないし、飲み行こうかな。



コンコン



「失礼します総務部でーす」



「…!あ、Aさん」



「おぉちょうどいい所に。はいセンラくん、これ」



オフィスに入ってすぐに給湯室から出てきた男を捕まえる。



この人は、センラくん。



私たちよりも少し年下の子で、これもまた浦田の知り合い。



もちろん志麻さんとも知り合いだ。



「うらたんとはどうなんです?最近」



「んー、微妙かな」



「なんかあったらなんでも聞いてくださいね?」



「うん。頼りにしてる」



京都訛りの彼と話していると、"あー!"と声が。



低いような、高いような、でもとにかく聞いたことのある声。



「はぁ…。うるさいぞ、坂田」



「やって浮k「坂田くん!?しー!」ハッ…!しー…」



廊下から駆け寄りながら浮気だとかいうことを言おうとする坂田くんに、しーっと静かにするように促す。



あ、この駆け寄ってくる犬みたいな子は坂田くん。



お察しの通り浦田の知り合い。



確か、浦田との付き合いは坂田くんが1番長いとか。



歳はセンラくんと同じだ。



坂田くんは商品開発部で、まあモテる。



可愛らしい顔と、この犬系な性格も相まってモテるんだろう。



そしてどーどー、と坂田くんを宥めるセンラくんもモテる。



仕事が出来るバリバリ営業マン。



切れ長の目とはんなり言葉が顔の良さを倍増させてる。



「んで?坂田は何しに来たんや?」



「あ、せやこれ。センラに」



「おー、サンキュ。」



坂田くんもセンラくんに用があったらしく、分厚い資料を渡していた。



「じゃあ私は戻るね。坂田くんは?」



「俺はまだちょっと残っとくから、Aさんは先どうぞ!」



「わかった。それじゃあまたね」



小さく手を振り、総務部のオフィスへと戻った。







.







「うらさん、Aさんと一緒に戻ったら怖いんよなぁ」



「ほんまにな。あの仏頂面なおしてほしいわ」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
160人がお気に入り
設定タグ:浦島坂田船 , うらたぬき , 歌い手   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

セツ(プロフ) - まっちゃさん» ありがとうございます!続きの件考えておきますね^^* (2021年9月17日 0時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - めちゃくちゃ好きです。続き出してくれると嬉しいです。結婚した後の話とか (2021年9月16日 22時) (レス) id: fd1535e5b9 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 松野かほさん» ありがとうございます! (2021年9月13日 7時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
松野かほ(プロフ) - めっっちゃすきです…… (2021年9月13日 1時) (レス) id: 845a75d25b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セツ | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年9月7日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。