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urt side
は……?
なんでAが消えてんだよ…。
周りの客を見てみると、少しザワついていた。
ただの停電…?
それでアイツが消えるのか…?
頭が混乱する。
と、とにかく探さねぇと…!
金を払おうとカウンターを見る。
「………あ…?」
カウンターには、ちょっとした違和感。
何かが、違う。
……あぁ、バーテンダーだ。
バーテンダーが入れ替わってる。
…なんでだ?
なんでわざわざ、あの一瞬の停電の間に入れ替わった?
「…気の所為、か」
とにかく今はAのことだ。
店を出たら警察に電話して、Aの家に行こう。
入れ替わったバーテンダーに金を払い、店を急いで出た。
そして警察に電話をかける。
「はい、110番です」
「っすみません…!今、__というバーで食事中に停電が起きて、そしたら一緒に来ていた同僚が居なくなったんです。探してください」
「は、はぁ……?」
淡々と、重要なことだけ伝えても電話口の警察官は困っているようだった。
クッソ…さすがにそんな神隠しじみたこと、まともに取り合ってくれねぇか?
「…!し、少々お待ちください…!」
電話の向こうでざわついた声が。
早く、早くしないとAが…!
「すみません、詳しく教えてください!__というバーはどこにありますか?」
「えっ…南駅を出てデパートを右に曲がった少し奥の店、ですけど」
「なるほど。情報提供、ありがとうございます!!」
「はっ…?」
「詳しいことは後でお話します。直ぐにそちらへ向かいますので、先ずはいなくなった方への連絡をお願いします」
「っわ、分かりました」
別の警官が電話に出た途端、トントン拍子に話が進む。
プープーと鳴る電話を切り、Aとのトーク画面を開いた。
とりあえず警察は来てくれるみたいだから、Aに電話しねぇと。
prrrr prrrr prrrr
ガチャ
出た!
「オイA!お前今どこn」
「僕の隣で寝てるよ」
……は?
知らない、男の声だ。
「っおい!…チッ、切られてる」
電話が切られた頃には、赤いランプが近づいてきていた。
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セツ(プロフ) - まっちゃさん» ありがとうございます!続きの件考えておきますね^^* (2021年9月17日 0時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - めちゃくちゃ好きです。続き出してくれると嬉しいです。結婚した後の話とか (2021年9月16日 22時) (レス) id: fd1535e5b9 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 松野かほさん» ありがとうございます! (2021年9月13日 7時) (レス) id: 35e1b11f9c (このIDを非表示/違反報告)
松野かほ(プロフ) - めっっちゃすきです…… (2021年9月13日 1時) (レス) id: 845a75d25b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セツ | 作者ホームページ:
作成日時:2021年9月7日 0時