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「おはようございます。」



安室『Aさん!マスターから聞きましたよ。』



梓『何かあったの?』



今朝、暫く休みが欲しいとマスターにお願いをすると今日1日フルでシフトに入ることと、休み中は給料が発生しないことを条件に了承された。



本当にありがたい。



ポアロに出勤すると、2人はもうお店に来ていた。



「すみません…少し、やることが出来て遠出しなくちゃならなくなったんです。」



頭を下げると、前から焦る声が。



梓『頭上げて…?』



安室『僕だってしょっちゅう休んでしまいますし…!』



2人のフォローが胸に染みる。



「ありがとうございます…。」



頭を上げると、美男美女がニコッと微笑んでいて。



この2人には本当に感謝しかない。



梓『さ、今日も頑張りましょう?』



安室『ですね。』



「はい!」



最後の一日、気合を入れる為頬をペチッと叩いた。







.







丁度お昼頃。



梓ちゃんが買い出しに行ったタイミングで、安室さんに話しかけた。



「…あの、安室さんって探偵ですよね?」



安室『えぇ。私立探偵をやらせてもらってます。』



「だったらその…例えば、誘拐事件に関わったりした事ありますか…?」



安室『え。』



いきなりこんなことを聞くのは怪しまれると思ったが、そうしないと時間が無い。



私は誘拐された場所が知りたい。



恐らく山奥か海辺の倉庫だろうが…。



返答を待っていると、安室さんがゆっくりと口を開く。



安室『ありますよ。』



「だったらその時どこへ救出に行きました?」



食い気味に聞く私に安室さんが怪しむような目線を向ける。



それは仕方ないことだけど今は無視を決め込むしかない。



安室『そう、ですね…都内にある"椚ヶ丘"という場所の…。』



「…なるほど。ありがとうございます。」



椚ヶ丘も山が沢山ある地域だから、そこも使用されたことがあるのだろう。



この情報を仕入れることが出来たのは良いけれど、安室さんには怪しまれることになりそう。



コナンくんに情報が回るのも時間の問題か。



仕事が終わったら久しぶりに椚ヶ丘まで行こう。



そこにカエデが居たら一石二鳥だけど、私一人じゃ救出は難しい。



外の掃除をしに行った安室さんの目を盗み、携帯に話し掛ける。



「律。」



律『はい!どうかされました?』



「今日の夜椚ヶ丘に行くわ。」



律『分かりました。皆さんには秘密、ですね?』



「えぇ、宜しく。」

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ヒヨコ(プロフ) - ホントにおもしろかったです!次の作品も楽しみにしてます! (2020年6月14日 19時) (レス) id: a71ea1e4cf (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 夢主のファーストキスってビッチ先生なんじゃ (2020年6月1日 18時) (レス) id: 348cf1e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
Mocha(プロフ) - 面白かったです! (2020年5月13日 21時) (レス) id: 87128bc86a (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - あのすみません、16の、カルマのセリフの「どうやらちがうみたい」が「どうやるちがうみたい」なってますよ。 (2020年5月5日 17時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - *利茄*さん» 何の小説ですか?題名、教えて下さい! (2020年5月4日 12時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セツ | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年4月3日 17時

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