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「ただいま。」
『お前…どこ行ってだんだよ…。』
「快斗…！」
リビングに行くと、ケータイを握ってこちらを睨む快斗がいた。
怒って、る？
『俺のいない所で勝手にどっか行くなよ…。』
「…ごめん。」
『で、どこ行ってたんだ…。』
「買い物。私も快斗も学校休んだから。」
そう言うと、申し訳なさそうな顔をした。
『お前も、休んだのか？』
「えぇ。看病くらいさせてよ…。」
目を伏せてそう言うと、目の前から気配を感じる。
顔上げると、快斗の顔が近付いてきた。
…え？
焦って目を瞑ると、肩に感じる微かな温かみと重さ。
『ありがてぇけど…お前が迷惑なんじゃ…。』
なんだ…。
一瞬、"アレ"をされるのかと勘違いした自分が恥ずかしい。
「…何言ってるの。貴方から貰った物と比べれば、どうってことないわ。」
声を振り絞って出した言葉。
だけどこの思いは本心だ。
私は快斗に身も心も救われたんだから。
「と、とにかくもう休んで。ベッド、一人で行ける？」
『あぁ…。』
私から離れた快斗は、壁に手を当てながら自室に戻っていく。
私の右肩にはまだ微かに温もりが残っていた。
コンコンッ
先程買ってきたものを冷蔵庫にしまい、快斗の部屋のドアをノックする。
あれからまだ10分程しか経ってないが、返事は来ない。
寝て、る？
ドアを開けると、ベッドに横になっている快斗が。
額を触り、まだ熱いことを確認する。
そして、買ってきた冷えピタをそっと彼の額に貼った。
"んっ…"と声を出す快斗。
するとゆっくりと瞑っていた目を開けた。
「ごめん、起こしちゃった？」
『いや、大丈夫…。サンキュー、な。』
気持ち良さそうにふにゃりと笑う快斗に、思わずドキッとしてしまう。
「だ、大丈夫なら良かった。それじゃあ私そろそろ戻るから休んで……っ…？」
"休んでて"
そう言おうとして立ち上がった時、左手首がパシッと掴まれた。
あれ、なんだかデジャヴ…。
「か、いと…？」
『ここに、居てくれ…。』
弱々しく呟く快斗に、Yes以外の言葉が見つからなかった。
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ピコピコハンマー - 「気をつけて」は「を」です！とっても面白い作品です！これからも頑張ってください！！ (2021年6月19日 9時) (
レス) id: a1310badd0 (このIDを非表示/違反報告)
魔理華 - 楽しみに待ってます！ (2019年7月15日 20時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 魔理華さん» ありがとうございます！頑張りますっ！ (2019年7月13日 0時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
魔理華 - 面白かったです！続きが気になります！更新頑張ってください応援してます (2019年7月12日 7時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 黎夢さん» ご指摘ありがとうございます！当方あまり弓道に詳しくなく、調べた限りの事で更新しておりました…。良ければ、改善点を教えていただけないでしょうか？ (2019年7月8日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セツ
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年5月25日 11時
