77 ページ27
『…いや、嬉しい。』
「っ…。」
そんな急に言わないでよ。
『ありがとう。プランが変わっても俺が怪我しなかったのは、Aのおかげだったんだな。』
ふわりと笑った快斗に、思わず顔が赤くなる。
「別にっ。私寝るわ！」
立ち上がり、自室に勢い良く入った。
「バ快斗…っ…。」
ベッドに潜り込み、枕に顔を埋める。
気が付けば、そのまま眠っていた。
「おはよう。」
『…？んぁっ…A？』
「椅子に座ったまま寝てたの？風邪ひくし、体痛くなるわよ。」
この時期は寒くもなく、暑くもなく、微妙な気温だから…。
『ん、悪ぃ。って今何時だ？』
「5時半。パソコン使いたいけど快斗居るから使えないの。」
『朝もやんのか？』
「やる。だから快斗は寝てて。どうせ私が部屋に戻ったあとも寝ずにやってたんでしょ。」
『バレてるし…。わーったよ。その変わり、お前も無理すんな。』
私の頭にぽん、と手を置いてから自室に戻っていった。
「はいはい。おやすみ。」
『ん。』
…さて、やりますか。
蘭『おはよ！あれ、またくま濃くなってる？』
「気の所為よ。昨日はよく寝た方だわ。」
蘭『そう…？』
蘭と二人での登校中、そう指摘された。
でも昨日寝たのは事実だし…。
蘭『あ、そういえば園子が言ってた怪盗キッドの事どうなった？来れそう？』
「あー…。」
やば、聞くの忘れてた。
「もう少し待ってって園子に伝えておいて。私今日もお昼一人で食べるから。それじゃあ。」
蘭『ちょっ、ちょっとー！』
蘭を置いて、教室まで走る。
少しでも時間がある時に、やっておきたいから。
蘭『……A、大丈夫かしら。』
その時、私は気付いていなかった。
.
近付く悪に＿＿＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 937人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピコピコハンマー - 「気をつけて」は「を」です！とっても面白い作品です！これからも頑張ってください！！ (2021年6月19日 9時) (
レス) id: a1310badd0 (このIDを非表示/違反報告)
魔理華 - 楽しみに待ってます！ (2019年7月15日 20時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 魔理華さん» ありがとうございます！頑張りますっ！ (2019年7月13日 0時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
魔理華 - 面白かったです！続きが気になります！更新頑張ってください応援してます (2019年7月12日 7時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 黎夢さん» ご指摘ありがとうございます！当方あまり弓道に詳しくなく、調べた限りの事で更新しておりました…。良ければ、改善点を教えていただけないでしょうか？ (2019年7月8日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セツ
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年5月25日 11時
