【名探偵コナン】怪盗キッドの協力者:2【怪盗キッド】

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七海『すみません先輩…。』



「大丈夫。葵が何とかしてくれるわ。」



葵『うわぁ…プレッシャー。』



七海は調子が悪かったらしく、的の外に何本か矢が刺さってしまった。



次は葵。



葵は、弓を構えるといつもの葵とキャラが変わる。



変わる…というか、精神統一のおかげで落ち着いている感じ。



元々大人しかった子、と有紗から聞いてるけど、こういう時にそんな面影を感じたりもする。



葵『……。』



ギギギ…と弓を引く。



トンッ



矢は、真ん中に刺さった。



華菜『凄い…。』



七海『うん……。』







葵『ごめん〜〜。』



「大丈夫よ。」



葵も、今日は調子が悪かった。



真ん中に刺さったのは最初の1本だけで、総合的に得点が高かったのは相手高校。



葵『華菜ちゃんファイト！』



華菜『はっ、はい…！』



プルプルと振るえている手をぎゅっと握る。



華菜『先輩…？』



「華菜なら大丈夫。いつも頑張ってきたでしょ。」



華菜『はい…！』



華菜は立ち上がり、指定場所へ向かった。



相手選手も、1年生。



華菜は自信が無いだけ。



だからああやって自信の出る言葉をかけてあげると…本領を発揮する。







七海『華菜凄い。2本真ん中なんて…。』



華菜『ありがとう…！A先輩のおかげです。』



「いえいえ。華菜は上手なんだから、謙遜しなくて良いのよ。」



華菜『っはい！』



華菜は1、3本目を真ん中付近に刺した。



相手選手は調子が悪かったみたいで、的の外にも刺さっている。



有紗『今度はAよ。』



「…行ってくる。」



私は立ち上がり、指定の位置に立った。



スッと目を閉じ、快斗のことを考える。



…いける、出来る。



私なら。



パッと目を開くと、私の視界には的の真ん中しか入らなかった。

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