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ピーンポーン



快斗の家を出た私は、彼女の家に来ていた。



蘭『はーい。あれ、A…。どうしたの?』



「蘭…。」



笑顔で出てきた蘭に思い切り抱きつく。



そう、ここは毛利探偵事務所。



蘭と小五郎さん、そして工藤…いや、コナンくんが住んでいる場所。



隣町まで走ってきた。



コナン『誰だったのー…って、A姉ちゃん?』



「コナンくん…。」



君は、探偵だよね?



君には、彼の気持ちが推理できる?



…なんて、そんなこと言えないよ。



蘭『ど、どうしたの?』



「…言えない。」



押し掛けといてなんだ、って感じだよね…本当。



蘭『うん、そっか。取り敢えず中入って?』



「ありがとう…。」



何も聞かず受け入れてくれる蘭に、涙が出そうになる。



中に入ってソファーに座らせてもらう。



小五郎さんは驚いていたけど、触れないでくれた。



コナン『A…姉ちゃん。』



「ん?」



コナンくんが目の前に来て、私の手をぎゅーっと握った。



コナン『大丈夫。』



工藤くん…。



「…!ありが、とう…。ありがとう。」



力強いその言葉に、励まされる。



蘭が惚れちゃう理由がわかるな。



蘭『よし、A。何か飲む?』



「あ…うん。貰おうかな。」



上行こっ、と手を引かれ、階段を登って行く。



コナンくんは着いてこなかった。



リビングに入り、正座して待っているとココアを持ってきてくれた。



「ありがとう。」



蘭『ううん、いいのよ。』



マグカップを持ってフー、と息を吐く。



一口飲み、"あったかい"と一言零した。



「ねぇ…蘭。」



蘭『ん?』



「もし…もしもだよ?家に帰って来たら工藤くんが居て、しかもキッチンで幼馴染み…例えば、園子の事を押し倒してたら…蘭はどうする?」



蘭『ええっ!?そうだなぁ…。焦る、し妬いちゃうけど、とにかくその2人になんでその状況になったか聞くかな。』



「状況…。」



蘭『うん。なんで新一が園子を押し倒すような状況になったのか。ちゃんと2人に聞いて、把握する。』



「そっ、か…。それ聞かなきゃだよね…。」



蘭『え?』



「ありがとう蘭!」



ココアを飲み干し、蘭の家を出た。



蘭『ど、どういうことー!?』



快斗にちゃんと、聞かなきゃ。

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設定タグ:まじっく快斗 , 名探偵コナン , 黒羽快斗   
作品ジャンル:アニメ
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セツ(プロフ) - 祟璃さん» すみません、キッドの誕生日なら気楽に書けたのですが、新一やコナンくんの誕生日だったので、この小説の夢主と絡ますのは変かな…と。不快に思われたのなら、申し訳ございません。 (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - こここさん» ありがとうございます! (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 明日の不思議さん» 楽しみにしててください(*^^*) (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - ミョンスさん» ありがとうございます! (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
祟璃 - キッドとのお話を読みにきたのに突然の新蘭で吃驚しました汗 必要ですかね?いや、新蘭は好きですけど...。 (2019年5月6日 1時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セツ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年4月13日 0時

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