【名探偵コナン】怪盗キッドの協力者【怪盗キッド】

新一＆コナン誕生日記念specialstory(36話)/新蘭です/ ページ36

そしてパーティーもお開きになり、外に出た。



片付けは安室さんと梓さん、あと蘭とAちゃんがやるらしい。



蘭は暫く帰ってこねぇか…。



事務所に戻ろうと階段を数段上がると、"新ちゃん"と声が聞こえた。



コナン『母さん？』



周りには誰も居ないから、取り繕うこと無く"母さん"と呼ぶ。



有希子『誕生日おめでとう。』



優作『あんなに小さかったのに、と言いたいところだが、変わらないな。』



コナン『生憎な。』



階段を降り、2人と少し歩く。



すると、父さんに眼鏡を取られた。



優作『うん、新一だ。』



有希子『新ちゃん…。』



母さんに抱き締められる。



コナン『ちょ、母さん…！』



有希子『ごめんなさいね…何も出来なくて…。』



コナン『かあ、さん…。』



優作『有希子。』



有希子『優ちゃん…でも…。』



コナン『大丈夫だよ母さん。組織なんか俺が撲滅させてやる。』



有希子『…ふふ、頼もしいわね、新ちゃん。』



腕を離し、立ち上がった母さん。



優作『さぁ帰ろう。』



有希子『えぇ。しばらくは杯戸ホテルに居るから。逢いに来てね？』



パチンッとウインクをし、父さんと腕を組んでホテルに行った母さん。



早くあんな組織、撲滅させねぇとな。







ｰ夜ｰ



蘭『コナンくーん。ご飯よー。』



シーン…。



蘭『コナンくん？って何これ。"博士の家に居るからすぐ戻るね！"？もう…せっかくご飯作ったのに。』



わりぃ、蘭。



2人の目を掻い潜り、俺の家に来た。



コナン『昴さん！』



目の前には、赤井さんの姿に戻った昴さんが。



秀一『彼女なら直ぐに帰って行ったぞ。』



コナン『それで大丈夫！書斎行くね！』



書斎のドアをギーっと開け、中に入る。



真ん中の棚の下から二段目…。



あった。



本の上に、ラッピングされた箱があった。



コナン『開けてみるか。』



中には、マグカップと小さなメモ紙が。



"新一、誕生日おめでとう。私とお揃いって重いかな？"



もう1枚、マグカップを持った蘭の写真が入っていた。



よく見てみると、マークが蘭のは赤で俺のは青か。



嬉しくねぇわけ、ないだろ。



帰って連絡しよ。



あぁー…早く新一(元)の姿で蘭に会いてぇな…。



机の下で、小さく蹲った。

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