検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:27,173 hit

#4 ページ4

ー次の日ー



上司『折原くん。』



『はい。』



上司『取引先の方があいさつに来てるから。』



『分かりました。』



一応スーツを整え、迎えに出る。



受け付けの前のソファーに座っとる男女2人組。



あれ、かな。



『すみません。この度は遠路はるばるありがとうございます。担当の折原と申します。』



男『いやいや、固くならないでください。』



男の人は温厚な人やって、良かった。



女の人は長い髪を耳の上くらいの高さでひとつに括っている。



いかにもキャリアウーマン、って感じの。



その人が、資料に向けていた目をこちらに向ける。



「!?!?」



『あ…!』



その人は、昨日のセンラーさんやった。



男『高山、知り合いか?』



「い、いえ…。」



男『はぁ…タダでさえ今日は仕事が遅れているんだ。よろしく頼むよ。』



「はい。」



一瞬にして、キリッとする表情。



『では、こちらへ。』



男『あぁ、待ってくれ。』



案内しようとすると、止められる。



男『打ち合わせは彼女だけだ。僕は案内で来たんでね。』



「課長もいてくださいっ!」



男『なんだね。さっきは1人で充分と言っていたのに。』



「そ、れは…。」



このままじゃ埒が明かん。



『それでは案内するので、どうぞ。』



「へ、…あ、はい。」



男『高山、よろしくな。』



「は、はいっ!」



僕は高山さん(?)を連れてエレベーターに乗る。




応接室に着くまで、終始無言やったけど。



『じゃあ、適当に座っとってください。』



「ありがとうございます…。」



ソファーに座って、カバンの中から封筒を出している高山さん。



それを横目にお茶をいれる。



『どうぞ。』



「ありがとうございます。」



お茶を1口飲むと、人が変わったように真面目に話し出した。



「今回の取り引きの件なんですが……」







.







「本日はお忙しいところ、ありがとうございました。」



『いやいや、こちらこそ。』



それでは、と部屋を出ようとする高山さんを止めた。



「…?なんでしょう。」



『なんでそんなへーきなん?』



「へっ?」



『昨日のこと、忘れてたり?(笑)』



「そ、そんな訳ありません!けど、仕事中ですし…。」



『まぁそうよなぁ…。ん、ごめんな。引き止めて。』



「い、いえ。」



気まづい雰囲気が流れたところに、ピリリリリと電話が鳴った。



どうやら高山さんのよう。

#5→←#3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
225人がお気に入り
設定タグ:センラ , 恋愛 , 歌い手   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

心愛 - 更新楽しみに待ってます! (2019年1月23日 2時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 弓乃さん» 前言ってましたね(笑) 酔ったセンラさん見てみたいです(笑) (2018年7月30日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - 待って、センラさん貴方何もないところで転んでそれに気が付かなかった人なんだから、やめなってww最高です。夢主ちゃんの気持ちすっごい分かります!ふぁぁぁ…いいなぁ〜。私もそんなドッキリハプニング起きて欲しい…続き、正座待機で待ってます! (2018年7月25日 22時) (レス) id: 37f466ffe8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セツ | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年7月19日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。