説教 ページ28
Aが帰ってきたのは1時間30分後だった
幸い、監督たちは飲みに行っていて居なかった
「大体、何でお前が送ってくるんだ？ウチの大事なAに手、出してないよなぁ？」
主将、副主将会議が行われる部屋には烏野のメンバーと歩未もいた
「俺、Aちゃんの命の恩人！扱い酷くない？！」
「ウチの影山を中学の時散々にしといて？ん？どの口が、そう言えるのかな？」
菅原も加わり、床に正座させられてる及川は余計に小さくなる
「自業自得ですよ」
椅子に座る歩未は及川を一瞥し、影山は及川を警戒してずっと教室の隅にいる
「毎度悪いな、ウチのクソが」
「岩泉さんちはっす！」
岩泉が電話を終えて教室に入ってくると影山が頭を下げた
「その対応の差はn「うるさいクソ川」すいません……」
「ってかA、さっきから黙ってるけど…そもそも何でコイツが送ってきたんだ？」
「…だべ……A、何したんだ？」
「あ、いえ…道でばっ「そんな嘘、通じるわけ無いじゃん」…やっぱ？」
「Aちゃん、死のうとしてたよ」
及川はいつの間にか椅子に腰掛けていた
「…」
Aは黙りこむ
「何で？」
「A、理由を聞いてm「アンタさぁ…」」
「おい、歩未？」
歩未は黒尾の制止も気にせず、Aに言った
「人が自分のバレー人生かけて守ってやった命を何だと思ってんの？」
ビクリ
Aの肩が揺れる
「病気だろうが何だろうが痛くなくても人間、必ず死ぬんだよ」
「痛くなくても？」
「Aちゃん…主将クンにも言ってないんだ……」
及川と歩未がため息をついた
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作者名：あ・ら・もぉーど | 作成日時：2015年3月7日 6時
