【及川徹】俺の可愛い仔猫ちゃんに手、出さないでよ？２ (ページ20)

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「へぇ…月島が」

Aは月島の事を赤葦に相談していた
１日の練習を終え、それぞれの自主練習になるとこの体育館だけは人がいなくなるのでAも行きやすかった
それに、赤葦には同学年のメンバーで一番しっかりしているイメージがあったというのもある

「うん、前に何かあったのかも…でも何か踏み込めなくてさ」

「そうだよね、マネージャーって立場的にあんまり深追いできないからね」

「あかーし！そろそろトスくれよ！」

サーブの練習をしていた木兎から声がかかり、赤葦は立ち上がる

「でもまぁ…心配ないと思うよ」

「え？」

「ほら、木兎さん、ブロック一人じゃ物足りなくないですか？」

「え、赤葦くん酷くない？」

「誰も黒尾さんとは言ってないでしょう……あの烏野の月島くん、呼びましょうよ」

「……断られた…」

「…いつ断られたんですか」

「……1時間くらい前」

「じゃあそろそろ来るんじゃないですか？」

歩未が新しいドリンクボトルを4本持って帰ってきた

「一本多くない？」

｢月島の分｣

歩未と赤葦はニヤリと笑った