８１話 青春の代名詞をいっしょに ページ34
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「茶葉くらいはあるだろうから、……お菓子だね」
そこで一際目を引いたのは、ポテトチップス。 現代の若者はみんな食べると聞く、油菓子。 私にとっては青春の代名詞……友情の証。 兄者の為ではないにしても、あんずとの友情を育みたいのは確か。
「紅茶にポテトチップスっていうのもねえ……よし。すいませ〜ん、このミニクロワッサンを50グラムほど入れてもらえます？」
今日は機嫌が良かったので「ありがとうございます」とお礼を言った。 言ってやってもいいだろう。 そんな気分だ。
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「ノック……？ はて。誰じゃ、入るがよい」
「兄者、失礼するよ」
ガチャッと扉を開ける。刹那、「え……⁉」とひどく驚く声が聞こえた。 あんずは声を出して驚いたりはしないので、恐らく兄者の声。
「な、なに？ その予想外みたいな顔は……。 クソ虫は『学院のことなら何でも知ってる』んじゃなかった？ 驚き過ぎでしょ」
「や、いやいや、Aっ？ 何事にも種や仕掛けがあるものじゃよ、それはちと放棄的過ぎんかえ！ お兄ちゃん、神さまじゃないんじゃし！」
「自分で『お兄ちゃん』って言ってる内は『ワケ』ないね。 安心してもいい、大丈夫だ」
「あんず、来てたんだね。 私、明星くんに聞いてあんずが来るって言うから……」嬉しくなって「それでね！だからね、でね〜？」と子供っぽく順序をすっ飛ばしてしまう。 いけないや。
「顔が赤いけど、苦しいの？ でも、ごめんね？ それでも離せないや。 いつもいつも、いつもいつもいつも、本当にありがとう……♪」
「ちがうちがう！」と拒否して、「嬉しいからだよ」と弁明してくれている。 ありがとう。 私にも理解できるよう、分かりやすく、噛み砕いてくれて。 そういう優しいところが大好き。 それで、失敗したことがないところも。全部が全部、強そうで、かっこよくて、あなたが一番素敵なんだと。 それを伝えたい。
「……ふふ。よかったな、A」
「うん。 よかったぁ、大好き……♪」
ぎゅうっと抱き締めながら、空いた右手を兄者の方に伸ばす。
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日向サク(プロフ) - さくぷらさん» わぁっ、ありがとうございます！ やる気出ますね、これからも頑張れそうです！ コメントありがとうございました！！ (2018年4月3日 9時) (
レス) id: 7c85688fc0 (このIDを非表示/違反報告)
さくぷら(プロフ) - 初めまして！前作からお邪魔しております。夢主ちゃんが可愛くてついつい読んでると笑顔になるぐらいこの小説が好きです…(*´ω`*)続編おめでとうございます！これからもささやかながら応援させてくださいませ(*^^*) (2018年3月27日 20時) (レス) id: af6c7ada7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日向サク x他1人 | 作成日時：2018年3月27日 19時
