暗闇,043 ページ44
〈翌日〉
「月王先輩! おっ、今日はいる!ひっさしっぶり〜♪」
「アニキ?今は朔間先輩とお話ししてるから、また後にしようよ。後で来て、いるかどうかも分からないけど」
顔をつき合わせて、和やかな雰囲気を醸し出しながら話をする二人を、双子は遠目に眺めた。
「だいじょうぶですよ、会長さまと『せんりゃく』を立てるのはまた後でも良いわけですから。せっかくきてくれましたからね、」
「なにをしましょうか……♪」
「家臣が主人を蔑ろにするとは、聞いたことがないのう」と呆れてため息をつく。『蔑(ないがし)ろ』とは結構な言い方だけれど、慈愛をその含んだ口調からはむしろ親しみを感じる。彼女は零を一瞥して、双子に近付いた。
「なじみと『馴れ合い』はちがいます。なかよくしましょうね、高校生らしく」
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日向サク(プロフ) - ありがとう〜 (2017年12月14日 18時) (レス) id: 7c85688fc0 (このIDを非表示/違反報告)
しょーり - サイコー!! 大好き!! キュンキュン!! (2017年12月14日 18時) (レス) id: d8a6f4a6f4 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - とってもいいです!!最高です!!応援しています!更新頑張って下さい! (2017年10月17日 1時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日向サク | 作成日時:2017年9月16日 10時