検索窓
今日:21 hit、昨日:6 hit、合計:19,856 hit

暗闇,015 ページ16






「オレは、高い目標を掲げたお前ら『五奇人』を馬鹿になんてしないから。たとえその目標があいつ、憎き『皇帝』が達成したとしても」




「それを最初に夢見たのは、他でもないお前らだ!それを少なくともオレは理解してるから!今の夢ノ咲学院があるのはお前らのお陰なんだ!」




『悪者』にされて、一度表から消された私たちに、すぐ近くでそう言ってくれる友人がいる。それだけで一度死を迎えた私たちは報われるのだ。



アニメみたいに、記憶喪失になったりしない。いつ、どこにいても、死ぬ前に起こったあの悲劇は忘れない。忘れたくても、頭から離れない。




彼女はホロリと胸が砕けたかのように、熱くなる感覚を思い出した。斬撃だ。確かそう、こんな辛(から)くて辛(つら)い感覚だった。




「はい。さいしょに夢をみたのはわたし達です。レオくんがそれを思いださせてくれたおかげで、ちょっぴりきもちが『らく』になりました〜…」




「レイばっかりじゃなくて、たまにはオレの所にも顔を出せよ〜?こうなる前にオレが定期検診してやるから!じゃあなっ、アデュー♪」





ここは三回なのに、レオは五線譜を床に散らかしたまま窓から飛び降りた。彼女はニコニコと笑顔で五線譜を集めて、自分のもちものにするのだった。




「うふふ。これこそ、『せいき』の大はっけんですよね〜……とはいえ、会長さまをほおっておくことなど『とうてい』できません。むりです〜」

暗闇,016→←暗闇,014



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
60人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

日向サク(プロフ) - ありがとう〜 (2017年12月14日 18時) (レス) id: 7c85688fc0 (このIDを非表示/違反報告)
しょーり - サイコー!! 大好き!! キュンキュン!! (2017年12月14日 18時) (レス) id: d8a6f4a6f4 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - とってもいいです!!最高です!!応援しています!更新頑張って下さい! (2017年10月17日 1時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:日向サク | 作成日時:2017年9月16日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。