４６話 視野(ビジョン)の証明 ページ47
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「ま、戯言(ざれごと)はそこまでにして〜……。 ちゃあんといい子にしてるんだよ。」
「寝てろ、って意味。 俺、ま〜くんみたいに自分の都合を顧(かえり)みずに看病する気とかないし。 妹でも何でも、そんな気は毛頭ないから〜……♪」
この人はこの人で、兄者みたいにシスコンを極めているのかと思いきや、そうではない。 やはり、身内だろうが何だろうが、自分が他人に迷惑を掛けない範疇で手出しをする(ときもある)。 私と違って効率的だし、それは視野(ビジョン)を広く持っているという『証明』にもなる。
「ふん、もういないじゃん……。足音もたてないで、同族として誇らしい限りではあるんだけど、同時に恐ろしくもある……。」
「うう、兄者が帰ってこられても相手できないし、わたしは話しかけられないように寝てよう。 消える『存在価値』でもないんだけど〜っ。永らくは空気と化そう……♪」
兄者はいつ帰ってくるんだろう。 久々の遠出だと喜んでいたのに、要らない心配はさせたくなかった。 それだけが、後悔。 あの性悪は兎も角、きっと兄者は心配しているだろうから。
あいつの『妹離れ』云々より、私の『兄離れ』の方が深刻化しているのは、気のせいか。 あいつは兄じゃない。 さっきの『虫けら』もそう、兄じゃない。
(それに、さっきのあいつの顔見たでしょ……。 凛月のアレは、なんかこう、違う気がする。 愛とか関係なく、わたしがあいつの人生に関与していないみたいな_____)
(わたしがいてもいなくても、道すじひとつ変わらないような奴だもん。 うん、関与していないっていう言い回しは、案外的を得ているのかも……？)
あぁなんか、不調になって、やっと周りが見えてきた気がする。 悲しくはないが、ひとつ明確になる。 凛月は凛月として、人生を歩んでいる。 裏切りもんの、半端もんが。 白々しくも幸せな余生を送っている。
ここでどんな『落とし爆弾』が投げられようか。 憎い、憎いだろうが、こんなの。 なんで普通に生きてるの。 不調になった我が身が、「あいつのせいでこうなった」と錯覚させる。しかし私は、それに気づかない。
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黒羽 - はい!!応援しています！でも無理しないでくださいね!!(*´ω｀*) (2017年4月26日 22時) (
レス) id: c7e72736b7 (このIDを非表示/違反報告)
日向サク(プロフ) - 黒羽さん» おはよう！コメントありがとう、嬉しいです！なかなか夢主の印象を聞く機会が無いので凄く助かるよ！これからもよろしくね！頑張っていくよ〜>* ))))>< (2017年4月26日 6時) (レス) id: 7c85688fc0 (このIDを非表示/違反報告)
黒羽 - 夢主ちゃんが超かわいいです！これからも楽しみにしてます！ (2017年4月26日 6時) (レス) id: c7e72736b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日向サク x他1人 | 作成日時：2016年12月27日 21時
