３話 やまやま ページ4
〈放課後〉
「ごめんね、しつれいするよ〜」
私のひと言を皮切りに、ブチッと音源が切れる。もちろん、私が切ったわけじゃないけどね。長身の４人の男が一斉にこちらを振り向く。
いつだってこのユニットは挑発的だ。誰かさんを抜けばそれが少しは薄れるんじゃないかな？いいや、考えない。私の脳細胞が固結してしまうから。
「なっ、Aだと？なんでテメ〜がここにいやがる！」
「そう、わたしわたし。よくわかったねぇ、がーみさん」
「ハァ？……くっそウゼェ！！」
私がふざけて、がみさんの帽子を取ってフリスビーのようにあいつ……改め『お兄ちゃん』の方へと飛ばす。それだけで顔を真っ赤にして激昂するがみさん。
わかるよ、わかるわかる。 私だけが分かってやれる。お兄ちゃんのそばにいるからそうなるんだよ。よくそんなに長い間くっついていられるよね〜。
「ふうん、朔間さんの妹ちゃん？……なんで？もしかして、朔間さんが呼んでくれたの？」
「いや、そうしたいのは『やまやま』なんじゃけど。我輩ではないよ。A……？ どうしたんじゃ、誰にご用かの」
じとっと『UNDEAD』のメンバーがこの人を睨む。「いや、お前なぁ……」みたいな目。他の誰に用事があるっていうんだよ。ポンコツ。
「はぁ…？どう見てもあんたに用事があるんだけど〜。もしかして目ぇ腐ってる……？」
「こらA。『お兄ちゃん』と呼ぶようにいつも言っておるじゃろうが。凛月の悪いところばかり真似て、お前は言っても聞かんのか。」
両肩にものすごい力で両手が乗る。凛月にはそうでもないくせに、この人は私だけに厳しい。メンバーの前だから少しでも大人に見られるよう『背伸び』したのが、いけなかったんだ。
「話す前にやることがある。ボタンを外すなら第１まで、スカートは膝上5センチといつも言っているじゃろが。足は見せないよう、黒タイツを履く……分かっておるのか？」
「……。」
最後、少しだけ前のあんたが出てきたね。ツンとしてそっぽを向くけど、あんたのお小言はまだ終わらない。ネックレスとハイブーツは許すが、頭髪のメッシュは抜きなさい。だってさ。
「ねぇ、朔間さんってばマトモな『お兄ちゃん』してるんだけど！妹ちゃんもそれ聞いて服装直してるし！」
「うるせ〜な。あんたは練習来ね〜から知らないんだろうけど、いつもあんなのだぞ。あの２人はよう。……なぁ、アドニス」
「そうだな。なにも、おかしなことはない」
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黒羽 - はい!!応援しています！でも無理しないでくださいね!!(*´ω｀*) (2017年4月26日 22時) (
レス) id: c7e72736b7 (このIDを非表示/違反報告)
日向サク(プロフ) - 黒羽さん» おはよう！コメントありがとう、嬉しいです！なかなか夢主の印象を聞く機会が無いので凄く助かるよ！これからもよろしくね！頑張っていくよ〜>* ))))>< (2017年4月26日 6時) (レス) id: 7c85688fc0 (このIDを非表示/違反報告)
黒羽 - 夢主ちゃんが超かわいいです！これからも楽しみにしてます！ (2017年4月26日 6時) (レス) id: c7e72736b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日向サク x他1人 | 作成日時：2016年12月27日 21時
