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「空ってそんな面白いものなの?
俺はお前と逆で部活の方が価値があると思うんだ。
空眺めてるくらいだったらその間練習できるじゃんっておもうからさ」
俺は興奮気味に続ける
「別にお前を否定してるわけじゃないよ、純粋に気になってるだけ。
だから教えて!!」
俺の言葉のマシンガンに怜央は目を見開き驚いていた。
でもしばらくして
「例えば俺が見てたこの空、名前があるんだ」
「名前?」
「そう。
ブルーモーメントっていってよく晴れた日の夜明け前と夕焼け後のわずかな時間に見られる空、辺り一面が青い光に照らされて見えるんだ。」
なんだそれ、辺り一面青い光とか漫画やアニメで見るすげえ展開のやつ!!
しかも…
「すげえ…!
今日俺はそのわずかな時間に空を見て、そのうえお前にも会えたんだな!!」
今思うとだいぶ大袈裟で恥ずかしい事を言ってたと思う。
後から怜央に聞いた話によると、空の話でそんな反応をしたのは俺が初めてだったらしい。
(その上をいくものは多分これから先もいない)
俺は怜央の方に身を乗り出して聞く
「他にももっと教えてよ」
俺とは全く違うタイプの人間
仲良くなりたい、こいつのこと知りたい
「お前と友達になりたいからさ」
そう伝えると怜央は少し恥ずかしそうにして
「…空のこと?」
と言った。
「ん〜それもいいけど他のこととかも!
結城怜央についてとかさ!」
「………いいよ、教えてあげる。」
少し目を細めて笑った怜央を見て
俺はこいつが女子にモテる理由がなんとなくわかった気が
した。
それから俺達は一緒にいる時間が自然と増えてお互いがお互いを信頼する仲となっていった。
怜央が「そういえば部活はいいの?」と言うまで俺は完全に自分がクラスに何をしにきたのかを忘れていて、慌てて部活に戻ることになったのは言うまでもない。
部活をサボるということをしたのはその時が初めてで、周りの部員もあの天馬がと思うほど
あらためて怜央には不思議な魅力があると思った。
「なあ、お前って女子から人気あるのにどうして誰とも付き合わないの?」
「人気?何どういうこと」
まさかの自覚がないタイプの人間だった
天馬は怜央が少し天然だということを後に知る
そして怜央はいつも周りにいる女子は天馬のファンだと思い(勘違いである)、女子はめんどくさい存在だということを知る。
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作者名:美琴 x他1人 | 作成日時:2020年8月4日 0時