クル先のマブは美術教諭【twst】 (ページ37)

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　ふつうとはページ37

〈トレインの研究室〉

その後、美術教諭は懲戒免職処分と賠償金の請求をすることとなり、息子は親に言われた、本当は悪いと思っていた、などと供述しているため、退学にはならなかったものの、停学処分となった。

学園長は問題を知られ学校の評判が下がるのをさけたかったのか、他の生徒には美術教諭は病気が発覚し、実家に帰って療養するため退職したと言い、息子は学園長の大切な壺を割った為一週間停学という少々無理のある嘘をついた。

そのことに関してはランドルフも、賠償金貰えるし、あんまり騒ぎ立てられるのも嫌だなと思い、了承している。

ムービーも処分され、平穏へ戻った。とはいえトラウマは消えないし、他の生徒はロザリアを描いたのは美術教諭の息子だと思い込んでいる。

ランドルフはしばらく絵を描くのをやめた。

トレインの研究室に入り浸るようになり、
トレインはまた来たのかと言いつつもそれを許していた。

生徒指導でトレインの研究室に呼び出されるヤンキー的な生徒達を横目に、姿の見えなくなったランドルフは研究室のソファで本を読んだり自習したり寝るなり好き勝手していた。

そんなある日。トレインの研究室の扉をノックする音がした。

｢トレイン先生、いらっしゃいますか。｣

トレインに呼び出された生徒だろう。ランドルフは姿を隠した。

入ってきたのは、同じクラスのデイヴィス･クルーウェルだった。