33 ページ2
約束の場所…
それは、
とある農園花のブーゲンビリア広場
真っ赤な葉がアーチになっている
昔、僕と彼はここである約束ごとをしたのだ。
・
フットボールフロンティアの会場のある街の隣街に農園があるが、なんとか走っていける距離にあったので、僕は全力で足を動かした。
『はぁ…はぁっ』
自分には体力がないことなんか忘れて、無我夢中で走る
早く会いたい
本当の自分を知る彼に。
農園花に着くとヒロトらしき人影が見えみえる
どうやらベンチ座っているようだ。
『ヒロト！！！』
大声で叫ぶとヒロトがこっちを向いた
僕はヒロトの胸に飛び込んだ
ヒ「ふふ、久しぶりだね。」
『うんっ！10年ぶりぐらい？』
ヒ「約束、覚えててくれて嬉しいよ」
『忘れてるわけなじゃん！あの日、この場所でまた会おうって言ってたもんね！』
ヒ「うん」
ヒロトの笑顔、、何年ぶりにみただろうか。
ヒ「Aちゃん」
『ん？って…ぅわっ！』
いきなりヒロトが僕を押してきた
押された反動で足元にあったベンチに座ってしまう
『いっ…』
ヒロトが僕の前に立ち、僕の顎をくいっっと掴んだ
ヒ「綺麗になったね…まぁ昔も綺麗だったけど」
『…？』
ヒ「ねぇ、僕たちのチームにはいらない？」
『ヒロト達のチーム…？』
ヒ「うん。おひさま園のみんながいるんだ。」
おひさま園…僕が昔通っていた場所だ。
『ヒロト、僕にはもう他に仲間がいるんだ』
そう、雷門イレブンのみんなが。
ヒ「他の仲間…そっか…」
シュン、という効果音が聞こえるような落ち込みよう。
『ごめ…？！』
謝ろうとするといきなりヒロトが僕のおデコにキスし、僕に抱きついてきた
『えっ？！///』
パッと僕から離れるヒロト
ヒ「ふふ、可愛い。」
笑みを浮かべるヒロトの目が怪しく光る。
僕の知っているヒロトじゃない。
昔はもっと臆病で優しくて…笑顔がとても素敵だった…
気づくと僕の首には紫色のチャームがついたネックレスがつけられていた
『これって…？』
ヒ「ふふ、僕からのプレゼント。お守りだよ」
『お守り…』
ヒ「そうだよ、大切にしてね。あ、そろそろ時間だから行くよ
またね」
そう言ってヒロトはどこかへ言ってしまった
そんなヒロトの背中にむかって『ありがとう！』っと言った
・
不意に「またね」という言葉に違和感を覚えたがこの時はあまり気に留めなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆりりん(プロフ) - 続き読みたい!!…けど全然更新してないみたいだからもう占ツク卒業しちゃったのかな…？ (2021年1月27日 0時) (
レス) id: 9679665185 (このIDを非表示/違反報告)
時雨桜(プロフ) - 続きをください！ (2017年3月17日 15時) (レス) id: e1154a251c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：澪 | 作成日時：2016年12月31日 0時
