教室と保健室2 (ページ3)

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慎太郎side

きょもが倒れた日から5日後。

あれから毎日病院に来てる。

学校も毎日行ってるけど、正直授業どころじゃない。

何も頭に入らない。

樹「きょも〜。そろそろ起きてもいいんじゃない？」

慎太郎「そうだよ。待ちくたびれたよ。」

きょもに話しかけるけど、返事はない。

目の前にいるのに、生きてるのに。

今のきょもは、儚くて今にも消えてしまいそう。

見る度に苦しくなる。

ジェシー「ゆっくりでいいから、元気になれよ。」

北斗「頑張れよ。」

慎太郎「ずっと待ってるからね。」

ゆっくりでいいとか、ずっと待ってるとか、そんな事言ってるけど、本音は今すぐ目を覚ましてほしいって思ってる。

ピッピッって機械音を何回聞いたか。

もう聞き飽きたよ。

優吾「また明日も来るね。」

ICUには、他の重症患者が居る。

だから長い時間はいられない。

慎太郎「じゃあね。」

そう言いながら、きょもの手を握った。

ピクッ

慎太郎「え？！」

北斗「慎太郎どうした？」

慎太郎「きょも？きょもが動いた！」

ジェシー「ほんと！？」

そのとき、きょもが目を開けた。

慎太郎「きょも！わかる？」

大我「･･･慎太郎。」

慎太郎「うん。慎太郎だよ！」

俺たちは、きょもを囲った。

大我「みん、な･･･」

ピーピーピー

きょもが目を覚ましてから数秒、聞き飽きたはずの音が聞き慣れない音に変わった。

慎太郎「え？きょも！きょも！」

優吾「おい大我！」

北斗「京本！京本！」

樹「きょも！大丈夫！？」

ジェシー「大我！しっかり！！」