教室と保健室2 (ページ4)

今日:8 hit、昨日:8 hit、合計:65,850 hit

54 ページ4

北斗side

俺たちが京本を囲っていると何人もの看護師さんや阿部先生が走ってきた。

看護師1「意識レベル低下してます！」

看護師2「京本さん、わかりますか？」

ピーピーピー

看護師1「心停止です！」

阿部「今すぐ心肺蘇生！」

阿部先生が必死に心臓マッサージをしている。

阿部「AED準備！」

看護師2「準備出来ました！」

俺たちは、何もできない。

助けてあげたいけど、どうしていいかもわからない。

ただ、つっ立ってるだけ。

渡辺「みんな、あっちで待ってようか。」

看護師の渡辺さんに声をかけられて、俺たちはやっと動けた。

渡辺「ICUの外で待ってて！」

優吾「はい。」

ジェシー「あの！･･･大我、大我は大丈夫なの？」

渡辺「大丈夫だよ。助けるから！」

そう言って渡辺さんは走っていった。

ここから京本の姿は見えない。

気になるけど怖くて見たいとは思えない。

心停止なんてドラマでしか聞いたことない。

京本は大丈夫なんだろうか。

俺だって今すぐ助けてやりたいけど、俺が走って行ったところで、なんの知識もないから足手まとい。

助けるから！って言葉と京本を信じて待つしかないんだ。

待つことしかできない自分が情けない。

ジェシー「大我、大丈夫だよね？」

樹「大丈夫だよ。先生たちが助けてくれるよ。」

優吾「大我なら大丈夫。」

慎太郎「きっと頑張ってるよね。」

北斗「俺たちが京本のこと信じてやらないと。」

ジェシー「そうだよな。」

俺たちは、京本の無事を強く願った。