【d!】ﾀﾋに戻り繰り返してたらヤンデレが居た

転生記録8.7 ページ12

女は俺に見向きもせず近くのフェンスを見たこともない能力で破壊した。



なんやあの能力！？俺のテンションは一瞬にしてぶち上がった。


今すぐにでも話しかけに行こうと立ち上がった刹那。女は地面から離れた。俺が眠っていなかったことに気がついた女は驚いた表情をしていた。



「もっとこの表情が見たい」その一心で俺は女を驚かせる方法を考えすぐに結論が出た。



早くしなければ彼女が驚く暇もなく死んでしまう。


すぐに俺は彼女を追った。



彼女は俺が追って飛び降りてくるなんて思いもしなかったのか先程よりも驚き顔を青くしていた



その顔におれは…とてつもなく"興奮した"
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


役割を終えた私は屋上へと続く階段を登りさっさと自殺するつもりだった。


けれど目の前には学生なのかわかりづらい男がこちらを見ていた。何見てんだよと言いそうになった口を閉ざし相手に向けて回復魔法の一種である『スリープ』をかけた。効果は眠ることによって体力を回復する、というもの。



男が眠ったのですぐに近くの柵を壊しさっさと死のうと屋上を飛び出す。その時何故か起き上がっていた男と目があった。


あ、しまった。という気持ちと確認してないとはいえ眠っていなかったことに驚きを隠せなかった。



まぁ、これから死ぬのだから関係ないと私は風を感じていればあろうことか男は私を追って飛び降りてきた。




最悪だ…転生する瞬間が見られてしまう…。


私の能力のデメリットは死ぬ瞬間に魂が抜き取られるところが見える所。
それの何がまずいって、普通天へ登るはずの魂がふわふわと何処かへ飛んでいくこと。魂が飛んでいったあとの私の体には何も残っていないためただの死体として処理されなければ困るのだ。



一緒に死ぬ分には良いかもしれないがこいつの能力が記憶保存系だったら困る。まじで困る。


仕方なく私は地面につくギリギリに魔法で浮かび生きることを選択した。目の前で人が死ぬのは嫌なのでついでに男も助けてやった。
私ってば優しい。


何故かその男には毎日のように付きまとわられたため高校を卒業してから昔の私の家で死んだ。迷いの森と呼ばれる私が死ぬ場所がないときによく訪れる森で、私は乙女ゲームでの哀れなモブ役の人生を終えた。因みになぜ乙女ゲームの世界と私が今まで居た世界が同じ世界なのかは知らん。

きっと神が配慮してくれたのだと思う。

感謝感謝！

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