【学園アリス】MEVIUS Ⅳ (ページ24)

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柊人「そう、棗。この間少し聞いたんだ
そしたらA先輩と大体同じ事言ったんだぜ?

人間関係あるところパイプ詰まりの一度は二度はあって
スミレが只のトラブルメーカーじゃないことぐらい皆わかるだろうし
そろそろ気づくだろうってさ

な?ほぼ一緒なんだよ」

ちょっと驚いた
あのクソガキと同じことを言おうとは

確かに棗は頭もいいし、周りをよく見ているけれど
考えが同じなのはちょっと嫌だな

「確かにね。…まあ流石棗というか
じゃあやっぱり柊人は気にかけるところじゃないよ
卒業生として見守っとくのがいいんじゃない?」

そんな会話をしていれば車は目的地についた
本部の運転手に降りろと言われて私はため息をついて柊人を連れて車を降りた

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任務終わり柊人の為に初等部寮で車をおり、私はそのままナルの家に瞬間移動した
深夜零時頃

任務でこの時間を過ぎることは滅多にない
その為ナルはまだ起きていてくれている

1時頃になると寝てるけど

鳴海「…おかえりA」
「ただいま…」

人の目もない彼の家
私は何も気にせず彼に抱きついた

鳴海「…出会った頃に戻ったみたいだね?
あの頃は学園に来たばかりで仲間と馬鹿やって笑ってたけど
任務に関わるようになって、Aは雨の日に隠れて泣いてた」

優しく頭を撫でながら昔話をしてくる

「…私が泣き虫でナルに泣きついた話でしょ、それ…」
今でも覚えている昔話の一つ

鳴海「まだ小さかったから抱き上げて雨宿りできるところまで連れて行ったけど
今のAはその時を思い出すよ」

放課後雨が降る中、私は大きな木に隠れて泣いていた
偶然通りかかったナルに見つかって強制送還をくらったわけだけど
抱っこされたのをいいことに、抱きついて私は大声で泣いてた

クラス担任だったこともあり凄く安心してたんだと思う

「…そうね、ちょっとガキに戻ったんだと思う。…ありがとう、落ち着いた」

ナルにお礼を言って、泣き顔を見せないようにそっと離れる

鳴海「…弱いところ、俺だったら見せれるだろ?」
「…その口調狡い」

照れた顔を隠すように手で覆う
その姿をみたナルがふふっと笑う

一瞬にして道化師のナルに戻ったわけだ

「…ばか杏樹」
鳴海「お互い様でしょ」

ニヤッとした悪い顔で私を見つめる
すぐに道化師に化けて私を急かす

さあ支度して寝るよ!とバスルームに投げ込まれる

彼なりの照れ隠しかもしれない
そう思ったらなんだか嬉しくなった