【学園アリス】MEVIUS Ⅳ (ページ17)

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Contents(44) ページ17

蜜柑「なーなー!アリス学園のバレンタインってどんな感じなんー?」

もうすぐ学園はバレンタイン
女の子がチョコレートを友達や好きな人にあげる日

特力に来てみれば蜜柑がきたるバレンタインについてウキウキしていた
学園のバレンタインねぇ…貰う側からしたら何も良いことはないだろう

翼「それはな蜜柑、学園のバレンタインはモテる奴ほど地獄っつーおそろしいイベントなんだよ」
メガネ「モテねーやつからしたらザマーミロだよ」

死んだような顔で語る翼に少し離れた所からメガネがやっかみを言っている
美咲はといえばハリセンを持って翼を叩いている

美咲「なんだこいつ自分モテるみたいな言い方だな」
「…癇に障るわね」

私も美咲に加わって翼を叩き始める

翼「んだよ、Aもモテる側だろうが」
柊人「…え?そうなの?」

静かに聞いていた柊人が口を開く

「いや別にモテはしないけど…どっちかっていうと恨み妬み嫌がらせ?」
柊人「うわぁ…」

学園ならではのチョコレートが数多く出回る
モテる人だけではなく普段から目立っている生徒なら嫌がらせの対象として面白半分で追いかけ回されることが多い

蜜柑「何それバレンタインってすごい楽しそうなイベントやん!」
「蜜柑、ここはアリス学園よ。そんな面白いことばかりじゃないよ
一度行ってみたらどう?家庭科室なら今の時期、女の子達みんないるでしょ」

柊人「じゃあ一緒にいこっ!」
「はあ?第一柊人も貰う側なんだから、え、ちょっ」

嫌だと言っているのに柊人と蜜柑に両手を掴まれ逃げようもない
仕方なく私はガキ達につれて行かれるまま走った

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途中で柊人に「そういえば瞬間移動あるじゃん」といわれ蜜柑にも「そうやん」と
目を輝かせて言われた私は石の力を利用して仕方なく家庭科室に飛んだ
途中で蛍と飛田くんも合流してこっちは5人になった

その5人で教室を覗いてみれば
家庭科室では闇の魔術の儀式まがいの事が行われていた

…流石アリス学園のバレンタイン
そして何故か先生達に話を聞こうということになり、またしても私は連行されていた

職員室にいくとナルと岬先生がいた

「こんにちは、この子達がバレンタインについて教えて欲しいんだってさ」
鳴海「へぇ～Aがウチの子達に付き合ってくれてるの?珍しいね」

話しかければ子守を私がすすんでしていると勘違いされる
すすんでやったわけではない

柊人「いや俺らが勝手に連れまわしてるだけ」

正直なその言葉に私は頭を叩いた