【学園アリス】MEVIUS Ⅳ (ページ14)

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「へー、シルバーにスカイブルーが混ざってて綺麗ね。よく出来ました」
柊人「ちぇっ、子ども扱いすんなよ」

頭を撫でてやると、パシッと手を掴まれて振り払われた
照れてるところは可愛いんだから

野々子「アリスストーン作りって本当に難しいね…やっとの思いでこれだけ…」
アンナ「こんな石じゃ恥ずかしくて好きな人にはあげられないね…」

まがりなりにも自分が作り出した石だからそんなことはないと思うけどね
とは特に仲良くもない人たちに言う義理はないと思って言わなかったけど

鳴海「はいはい皆さん聞きましょー
アリスストーンは手の中でもう一度ぎゅっと握りしめると自然に体内に戻っていきます
作ったアリスストーンは体内に戻すもよし、記念に誰かお友達と交換するもよし
色気づくだけが人生じゃありませんよー♡」

教師っぽいんだかそうじゃないんだかよくわからない
特に最後の一文
消し粒みたいな石を作り上げたチビ達がやさぐれている

殿内先輩の背中をツンツンと突くと「仕方ねー」という先輩

殿内「せんせー折角の合同授業なんでちょっと提案が」
手をあげて先生方の注目を集める
その後殿内先輩が言った言葉に皆声を揃える

「「闇アリスストーン?」」

「あー…成程」
私含めた先生方が頷く

柊人「なんだよ、闇アリスストーンって」
「闇鍋みたいなものだよ」

私の言葉に続けざまに殿内先輩が説明をする

殿内「教室を真っ暗にして皆の居場所をぐるぐるにシャッフルして
合図がなったら近くにいるやつとペアを組むんだよ
その相手とアリスストーンを交換!てことだな
カケラみたいな石しか作れないお子ちゃんには今んとこお似合いのキッズイベントだろ」

蜜柑「わーなんか面白そう!」
柊人「えーどこが?」

どうやら蜜柑は乗り気のようだがそれ以外はそうでもなさそう
参加組と不参加組で分かれている

またもや殿内先輩が仕方ねーと言いながら飛田くんの肩に手を乗せる
幻覚を増幅しているようだ

心読みが流架のアリスを使う例
蛍が野々子のアリスを使う例
流架がスミレのアリスを使う例
様々な例を幻覚として見せてくれた

そのおかげもあってかやる気を徐々に取り戻していくみんな

殿内「因みに今回、皆まれにみる熱心さで授業に取り組んだということで
ご褒美に俺を含め、特別先生方も闇アリスストーンに参加～、勿論Aもな」

嘘でしょう
私もなの?