【学園アリス】MEVIUS Ⅳ (ページ13)

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殿内「柊人もアリスレベルはたけーし、もう実践あるのみだろ。レクチャーは終わりだ
そういや言い忘れてたけど石作りで大事なのは集中力とイメージ力、アリス放出時の持続力だ」

一番大事な事を最後に言う辺りどうなのかなとは思うがまあいいだろう

少し離れた所では「だからアリスストーンってあんな伝説あるんだねー」と盛り上がっている
蜜柑もつられて話の輪に加わり、何やら呆然としている

棗か流架、どちらかと何かがあったな?

柊人「ねー、A先輩見本みしてよ」
「…あんたは話の輪には入らなかったのね」

柊人も聞きに行っているのかと思えば違ったらしい
急に話しかけられてびっくりしてしまった

柊人「あー俺、テレパシーで直接聞かなくても聴けるし」
「便利ね、ほんとに。
…アリスストーンねぇ、私のみてもなんの役にも立たないと思うよ…」

いいから!と言う柊人に、しょうがないなーと思いながら胸の前で握り拳を1つつくる
内側に固体が現れ、段々と大きくなっていく
30秒もしないうちに手に私のアリスストーンが出来上がっていく

久しぶりに作ったがそこそこの大きさのものが出来上がった
普通のものを作っても面白く無いから形をダイヤモンドカットのようにしてみた

「…はい」

手を広げ、出来上がったアリスストーンを見せる

柊人「え、もう?早っ。てかキレー」
「だから役に立たないって言ったでしょ?すぐできちゃうのよ」

ほらあんたもやる!と言うと、周りから声が聞こえてくる

「すごい委員長と蛍ちゃんもうできたの!?」
その声につられてみてみれば幹部候補生の今井蛍と飛田くんがもう既に石を作り上げていた
初めてにしてはとてもはやい
…流石幹部候補生といったところか

2人に焚き付けたれた初等部生達が次々と念じはじめ、石を作りはじめていく
例にもよって柊人もそう

殿内「いいかー？初心者はとりあえず集中してこの石をあげたい誰かを思い浮かべろ
お前の力を必要としてくれる奴のために石つくってみろ」

相変わらずチビ達の扱いうまいなー
昔はそんなんじゃなかったのに

暫くすると撃沈したちびっこ達が次々と出来上がった
それぞれの手には小さな消し粒みたいな石がある

殿内「集中が乱れていたというか、実力相応というか」
「…まあ圧倒的後者ね」

チラッと柊人を見ると小さなビーズのような石を作り上げていた
シングルより小さくはないが、トリプルほど大きくも無い
それでもダブルにしてはよくできている方だと思う