【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅱ (ページ24)

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「今年のクリスマスケーキはどんな味かな～」
岬「去年はまずいとこが当たったんだっけか？」
「いやまじ最悪。思い出させるな」
岬「とばっちりで怒るな」

巨大なクリスマスケーキが配られる時間
このケーキは色んな人が作るから、場所によって美味しい不味いが存在する
生徒達はこれを勝手に来年の運勢と呼び、美味しければ運試し成功

「…美味しい」
パクリと一口食べると、口に広がっていく甘味
今年は運試し成功だった

岬「今年は全員美味しい所だったな」
鳴海「Aくらいは不味くてもよかったのにね♡」

そのテンションで、昔のノリで喋られると狂ってしまう

「只今からクラス対抗パイ選びを始めまーす！」
もう1つの運試し、クラス対抗パイ選び
これは各能力別クラスの運勢をみるもの

「潜在系・技術系・体質系・特力系、4クラスの代表それぞれに壇上に出てきてもらい、ジャンケンでそれぞれ4つのパイからどれか1つずつ選んで貰います。4つのパイの中にはそれぞれ別の『幻覚玉』が仕込まれていて、パイを破ると中から幻覚が飛び出してきます」

潜在系は何が当たるだろうか
来年の運勢はこれで決まるようなもんだ

「1等当たりパイには『金貨』、2等パイには『お花』、3等パイには『カラス』、そして4等パイには『おばけ』と各クラスの運試しの行事でーす！果たして1等賞品はどの組みにいくのでしょうか！」

潜在系からは今井くん、技術系からは静音、体質系からは五島くん、特力系からは殿内くんだった

静音がパイを切ると、中から出てきたのはカラスだった
金の亡者ザマーミロとか言われてて可哀想に

鳴海「やれやれ。大盛り上がりだねぇ。僕らのパイの中身は何が飛び出してくるんだろうなー」
岬「知るか」

ちょっとだけおばけが出ればいいのにとか思ったりして

「そこの方。すみませんカラスは苦手なもので、そこのカーテンを閉めて頂けないでしょうか…」
すぐ傍にいた占いの人
黒髪の綺麗な人だった

鳴海「ああー占いの方ですね。すみません、ウチの学生達が騒がしくて」
「ご親切にありがとうございます。お礼にあなた様の未来を占ってさしあげましょう」
鳴海「いえ、僕は…。お気になさらず…」

そういって私の傍に寄ってきた杏樹の腕を占い師ががしっと掴んだ
「ご遠慮なさらず。おや、あなたこのままだと長生きできませんね」

なんだか嫌な予感が過ぎる

「杏樹、その腕剥がして！」

だけどもう掴まれた時点で遅かった