【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 (ページ44)

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Contents(27) ページ44

蜜柑「神崎先生って悪い先生なん？先生達とレオって…」
鳴海「神崎先生は悪い先生じゃないよ。…僕達とレオは生徒だった頃の先輩後輩なんだ。それだけだよ」

蜜柑が丸2日眠り、目を覚ましたという連絡を受けて蜜柑の見舞いに来ていた初等部生徒が帰ってからお邪魔していた
蜜柑は件の騒ぎでシングルに昇格したらしい

「そうね、かつて私は棗が所属してる危険能力系みたいなとこにいたのよ。レオから棗について聞いてるかもしれないけど…。『黒猫』それが彼のあだ名。私は『ネメシス』」
蜜柑「そっか…。それであの時レオは先生の事ネメシスって…」

蜜柑の中で点と点が繋がっていってるのがわかる

「蜜柑は翼達から私のアリスがどういうものか聞いた？」
蜜柑「うん！先生は空間操作のアリス。瞬間移動したり空飛んだり、結界張ったりできるってゆーてた！」
「正解。それから私は指定した空間を消せる。それが皆が私を怖がる理由ね」

蜜柑は「あ」という顔をした
1番最初の脱走の時、誘拐犯達を空間ごと消していた
そしてレオにも『俺達を消さないのか』って言われていたし

それが全て繋がったんだと思う
あの当時は分からなかったことが今になって分かっている

鳴海「蜜柑ちゃんが今の話を聞いて、神崎先生を信じるか信じないかは決めていい。でも僕は良い先生だと思ってるって事は伝えておくね」
蜜柑「大丈夫やで！ウチ棗が危険能力系だからって避けてないし、神崎先生の事もそれで避けるってことない！むしろ話してくれてありがとう！」

とびきりの笑顔を私に向けてくれる
…やっぱりこの子は柚香さんと先生の子なんだろうな
2人を混ぜたような雰囲気にクラクラとしてくる

「私は蜜柑の味方でいたい。ナルの事を信じるように私のことも信じて欲しい。きっと力になる」
蜜柑「うん！信じてるよ、神崎先生！」

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鳴海「喋っちゃって良かったの？」
「いつか聞かれることを今答えただけ。歪曲して伝わるよりかは良いかなって思った。…杏樹も特別生徒だったってことは私の言葉だけじゃバレないだろうから安心して」

病院の外に出てきて、本部敷地から2人で歩いていた

鳴海「…棗くんと蜜柑ちゃんがレオの言葉を引き摺らなきゃいいけどね」
「あーお前らはこっち側の人間って言葉？」
鳴海「そのうち問い詰められる日が来そうだね」

ちょっと困り顔をした杏樹を見て、そうかもなぁって思ったりもした
絶対その日は来る