(50)アリス＊K ページ32
「喬介先生！楓先生の陣痛が始まりました！」
デスクに座って仕事をしていたら、産科の看護師さんが血相変えて俺を呼びにきた
予定日を過ぎて、いつ産気づくかわからないのでこの病院に匿ってもらっていた楓の陣痛が始まったという
「すぐ行く！」
急いで白衣を脱ぎ捨て看護師さんの後をついて走った
産科の個室につくと、苦しそうにしている楓が目に入る
すぐに楓の手を取り、声をかけた
そして数時間後、娘の産声を聞き俺と楓は笑顔になった
楓「かわいい…。陣痛の痛みなんてどっか行っちゃった」
「無理するなよ？出産は体力をかなり使うんだ」
楓「わかってる。ほら
楓が抱っこしていた娘を渡され、恐る恐る娘を抱っこした
…思わずうるっときてしまった
その後娘は別室に移され、楓もケアが行われた
楓が妊娠中は一切吸わなかった煙草を吸いたくなったが我慢し、楓が帰ってくるのを待っていた
するとドアが勢いよく開き、何人もの看護師が飛び込んできた
「喬介先生大変です！娘さんから妙な力が発されて周りの先生達を泥酔状態にさせてしまって…。これって…」
「…アリスだな」
まさか娘にアリスがあるなんて思いもしなかった
俺も楓もアリス持ちじゃない
「辰巳と篤史を呼ぶ！娘の部屋には誰も入れさせるな」
アリス持ちじゃない俺が何故アリスの知識があるのか
それは友人の辰巳と篤史のお陰だった
こいつらは両方アリス持ちで研修医時代から世話になっていた
2人を呼び出すと勤務中だったにも関わらず走ってきてくれた
辰巳「娘ちゃんアリス持ちってマジ？」
「周りの大人を酔っ払い状態にさせたらしい」
篤史「って事は多分フェロモンのアリスだな。生まれてすぐにアリス使って、大人気絶させるって相当な力だぞ」
フェロモンのアリス…
説明は後で聞くとして今の事態の対処をしなければ
「策はあるか？」
辰巳「とりあえず今日これから学園行って制御アイテム買いに行ってみるわ。それまでは個室に隔離して、できるだけ少人数で対応しよう。まだ赤ん坊だからアリスは常に出ているわけじゃない筈だ」
篤史「フェロモンガードっていう娘ちゃんのアリスを防御できる代物が鞄に都合よく入ってるからそれ取ってくるわ。それあれば多少はアリスあてられても平気だ」
「サンキュ」
何故そんなものが鞄に入っているかは謎だが、アリスともあれば色んな支度はしているものなのだろう
医師たるもの緊急事態に備えているのだろう
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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Hakumu*(プロフ) - なつみさん» コメント・応援ありがとうございました！次作の方も読んでいただけるということで大変嬉しいです。今後ともよろしくお願いします! (6月6日 20時) (
レス) id: a79531c102 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！楽しく読ませていただきました♪幼馴染の鳴海先生も引き続き読みます！ (6月6日 14時) (レス) @page45 id: 452fe787e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hakumu* | 作成日時：2022年11月9日 15時
