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桜が舞い散る3月のある日
高等部体育館で初等部と中等部に先立って、高等部卒業式が執り行われた

静かに座ってればいいものではなく、私は答辞の役目を担っていた

この間までの総代表がやればいいのに
そう思ったけど彼は拒否
他の代表達も拒否し、危力系代表の私に役回りがきた

最初は何故私が…と思ったけど仕方がないから引き受けることにした
…都合よく使われていて本当にもうって感じ



アリス学園の卒業式に親は来れないけれど、学園関係者として篤史さんが見に来ていた
ちょっと恥ずかしい


そのような事を考えていれば私が話す番になる

私は事前に用意してきた文章を読むために立ち上がった








卒業式が終わって皆と外に出る

翼「やっと学園(ここ)を出られるんだな」
美咲「まじ長かったよなあ。チビの頃が懐かしいわ」
メガネ「ひたすら悪戯してた毎日だろ」
「そーそー!馬鹿やって怒られて皆で笑ったのもいい思い出だよね」

何かしては怒られ、笑い泣き、それを繰り返していた小さき頃の私達
中等部生になってまで花火をあげたりもした


「…でも皆と出会えたの本当に良かったと思ってるよ。ありがとう」
翼「んな事言うなよ。泣けるじゃねーか」

背中をバシッと叩かれて、卒業する実感が湧いてきて私も涙が零れ落ちる



柊人「先輩!」
少し離れた所から私たちを呼ぶ声して涙を引っ込める
徐々に近ついてくる人影は柊人、蜜柑、棗、流架の姿だった


柊人「卒業おめでとう!…って全員泣いてるじゃん。そんな事ある?」
メガネ「仕方ねーだろー!」

全員鼻を啜りながら、涙を拭いている
この光景が面白い

蜜柑「先輩達卒業おめでとう!」
翼「さんきゅー蜜柑!」

そういうと彼らは私たちに小さなブーケを渡してくれる
全て同じものではなくて、それぞれ個性がある素敵なもの

受け取るとまたウルッとくるが、必死に堪えた

棗も流架もちょっと嫌そうだけど、蜜柑に唆されて一緒に花を買う事になったのだろう
そう思えば面白く考えられる


「…私達は一足先に学園を脱出して社会に出る。けど、まだ学園に残る貴方達の助力は惜しまない。できる事があったらなんでも話して欲しい」
翼「そーだな。特に棗。お前は1人で無理し過ぎんなよ」
棗「うっせー翼」

棗は翼にくしゃくしゃにされているが、見て見ぬフリをしておこう

美咲「とはいってもAは学園残るじゃん」
「まあね」
柊人「先輩が先生だもんなー。信じらんねーよ」
「どういう意味よ」

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設定タグ:学園アリス , 危険能力系 , 鳴海先生   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:Hakumu* | 作成日時:2022年4月4日 0時

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