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「その姿似合ってるよ、アルマ」
アルマ「…うるせーな」
流架に抱き抱えられたアルマはそっぽを向いてしまう
犬の姿のまま大人しくしている
…イベントから数日
すっかりアリス祭も終わり、落ち着いた頃
今日はトーマのお見舞いに杏樹と志貴さん、それにアルマと流架、私と柊人というメンツで来ていた
トーマの病室の前まで来ると、星ちゃんとトーマが話している声が聞こえる
星「遠麻さま。お願いがあるんです」
遠麻「…アルマ兄さんのことですか?」
星「はい」
私たちはそっと顔を見合わせて部屋に入るのを止めた
星「優勝特典の願い事…。私達の姉妹関係維持の為に頑張ってきたけど…。それをアルマさんを音校に匿ってもらうことに使わせていただきたくて」
姉妹関係…
音校の制度の一つで、
星「命を守るために遠麻さまが女性と素性を偽ったように、アルマさんも表向きには人ではなく犬の姿で。祖国の追手からも、アリス学園や世間の罪の過剰な追及からも…。それが忘れ去られるまでの間暫く、アルマさんが望む…少しでも長く」
…トーマと同じように音校で匿うわけね
その方が追手を撒けて安全だろう
星「今度こそ私がアルマさんを守りたい。表向きには私が彼の
遠麻「…ありがとうございます、星。彼の弟としてあなたの提案、心から感謝します」
「…よかったね。アルマ」
アルマ「…別に」
…そんなこと言って尻尾をぶんぶん振り回している
嬉しいことが丸わかり
鳴海「仕方ない、何とかしますか〜」
志貴「…どうやって?」
鳴海「1人も2人も一緒だし〜」
志貴「…だから、誰が、どうやって?」
2人のやりとりを見ながら私と柊人は笑った
…すると後ろからぞろぞろと集団がやってきた
翼や棗、蜜柑や音校の生徒達も遅れて見舞いにやってきた
翼「なーにモジモジしてんだ青少年。さっさと入れよ邪魔邪魔。おっす元気かー?」
流架の背中を叩いて元気よく中に入って行く翼
その後に続いて私たちも中に入る
翼「お前ら『女』と『犬』でパターン違えど、ホント似た者兄弟だな。
そういって流架からアルマを奪い、トーマに投げる
すぐ体勢を立て直して、トーマの手から星の手の中に移る
星「こちらこそ、どうぞよろしくお願いします!」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名:Hakumu* | 作成日時:2022年4月4日 0時