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お礼を言おうと思ったのかアルマに微笑みかけている星ちゃん
今はそんなことやってる場合じゃ…と思った瞬間走ってきた翼が叫ぶ
「生徒が!化け犬の下に!急に襲ってきて、早く助けてあげて!」
説明しようと思った星ちゃんの声を遮るように観客の一人が叫んだ
私は近くにいたから状況が読めるけど、その他の人からしたら犬が人間を襲っているように見える
星「ちが…!誤解です!…アルマさんこの方から早く離れて!」
「星ちゃん!今はアルマから離れて!」
星「そんな…!」
距離を取るように促すも、星ちゃんは一向に距離を取ろうとしない
それどころか部下から引き離すようにオオカミとなったアルマの背を掴んでいる
「…っ」
私は思わず念力のアリス石を使い、星ちゃんを無理矢理アルマから引き離す
取り敢えず距離を取れば、襲われるおそれもない
「ア、アルマ様何故…。こんな…兄上様への裏切り行為…。あなたの立場はもう…ただでは済まない。でも、今ならまだ…」
星「アルマさん、早く離れて!」
私の側に引っ張られた星ちゃんはまだアルマを部下から引き離さそうとしている
星ちゃんのこの声が届いていればいいけれど
「今この娘を連れ去れば…。まだ間に合う…。兄上様にまだ赦しを請える…」
部下がアルマを説得しようとしているが、アルマは部下を咥えて何処かへ向かって走り出す
星「アルマさん!」
「化け犬が生徒を連れ去ったぞ!」
観客が再び叫び始め、会場は騒然とする
事態の収拾に取り掛かっていた風紀隊も動きはじめ、アルマを捕らえようとしている
「反撃するようなら殺傷もやむを得ない!」
犬に対する対処の仕方ならそれであっているけれど、今回のはアリスで化けたアルマ
その対処の仕方はよくない
翼「星!A!」
翼がようやくステージに駆け寄ってきて、私と私が捕まえている星ちゃんに呼びかける
鳴海「A!星ちゃん!大丈夫!?…これは…」
柊人「先輩!」
ステージ裏から杏樹と、騒動を聞きつけてきた志貴さんもアルマの部下を振り払ってこちら側にくる
星「お願いです!皆を止めなきゃ!…アルマさんが彼を連れ去ったのは私を助けるためなんです!…詳しい事情はわからないけど…」
「…星ちゃんの言う通りアレはアルマ」
杏樹の服を掴み、必死に訴えかける星ちゃん
それを擁護するように私も言った
鳴海「星ちゃん、君らが言う通りあれが本当にアルマ君ならば征伐隊よりも先に、一刻も早く僕らが保護しないといけない」
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作者名:Hakumu* | 作成日時:2022年4月4日 0時