【学園アリス】MEVIUS XIII (ページ14)

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外に出てきた私たちはゆっくりと出口に向かって歩いている

鳴海「相変わらず憎まれ役買ってでちゃって。優しいね棗くん☆…どこまで知ってんの？音校(ココ)のこと」

ついに耐えきれなくなったらしい杏樹がいよいよ棗に話を振る
棗は記憶操作は行われていないが、音校の事やトーマが転校した事は知らなかった

棗「中校長(ババア)の箱庭(テーマパーク)が、一筋縄でいかないとこくらいバカでもわかる。こんな所…葵みたいな変人ならともかく…。あんな見るからに魔窟(ここ)に向いていない女。お前トーマのために、翼の妹(アイツ)食い潰す気か？」

後ろを向いて私たちを見て立ち止まる棗
杏樹はふっと笑って、口角をあげた

鳴海「そんなわけないじゃん。蜜柑ちゃんがアリス学園にやってきて、棗くん(キミ)と出会って…」
棗「は？」

急に見当違いなことを語り始めた杏樹に向かって疑問の声をあげている

鳴海「そう2人を引き合わせた判断を僕は今まで間違った思ったことはないよ。…蜜柑ちゃんはどう？厳しい環境(アリス学園)に飛び込んだこと、皆との出会いを後悔してる？」

棗の声を無視して、杏樹は蜜柑に話を振った
蜜柑はいっぱいの笑みで回答を答える

蜜柑「全然！ウチは鳴海先生を信じるよ！」
棗の手を取って棗に伝わるように話している
しかし棗は不機嫌そう

棗「…っち。だからテメーはムカつくんだよ。蜜柑手懐けんなクソナルが」
手懐けられてるのが嫌なわけね…
理解した

鳴海「えーひどーい。お揃いの指輪しちゃってさー。ケッ」
棗「テメーらも変わんねーだろ。それぞれの指輪。お揃いじゃないにしても互いのプレゼントだろ。見せつけてくんな」

「全部バレてるのアリスか何かなの？」
棗「バレバレなんだよ」
べっと舌を出して蜜柑と2人で歩き出してしまう

鳴海「あっ、棗くん。ちょっと協力してほしいことあるんだけど」
棗「あ？」

不機嫌そうに棗は振り返った

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鳴海「さて何処に行くのがいいかな」
「…お散歩がいい」
鳴海「仰せのままに、お姫様」

何処か人のいる所に行くよりか2人きりで歩いた方がいい

鳴海「…人の目気になる？」
「ちょっとはね。今更だけど杏樹、音校の校長だし」
鳴海「今までも学園教師だったから関係ないよ」

ね？と手を差し出してきて私はそれをぎゅっと掴んだ
所謂恋人繋ぎ

今までは学園で会っていたけど、別の場所で会えるなんて不思議な気分だ
知らない場所だから新鮮