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『さて、じゃあ画像を消してもらおうか』
キッド「あぁ、ほらよ!」
キッドは手をひらひらと見せると、スッとスマホが出てくる。
そのスマホを投げて渡される。
スマホから画像を消していく間、キッドは宝石を満月に照らしている。そして、ガッカリした様な、悲しそうな顔をした。
『…また目当ての宝石じゃなかったのか?』
キッド「あぁ、そう簡単にはいかないよなぁ」
キッドがどんな宝石をどんな理由で探してるのかは知らないけど、どうしても見つけ出さなければいけないというのは見ていて伝わる。
キッド「じゃあ、宝石は返しといてくれ」
宝石をキャッチして、話しかける。
『なぁ、どうして俺にしたんだ?』
キッド「そりゃぁ、アンタが宝石を持ってたから
で_」
『宝石を渡したのもお前だろ?』
キッド「…アンタが本当に笑った顔を見てみたくな
ったんだよ」
照れ臭そうに横を向いて頬をかくキッド。
……本当に笑った顔?
不思議に思っていると、目の前に手を差し出される。そこからトランプが出てきたかと思うとポンッと鳩が現れる。
キッド「真実の笑顔を引き出すのがマジシャンで
すから」
『!…ふ、はは、変な奴だな』
確かに、こんなに笑ったのはいつ振りだろう。
でも…この笑顔が本当なのか、俺にも分からない……
キッド「では、そろそろ失礼しますね。あの恐ろ
しいKnightが来てしまうので」
『あぁ(笑)』
キッド「また、月下の淡い光のもとでお会いしま
しょう」
そう言って、妖美に笑ってみせるとポンッとバラを出した。
その途端、急に眠気が襲ってきた。
!?…睡眠薬か!
ドサッとキッドの腕の中に倒れる。
キッド「今宵はとても楽しかったですよ、
月影Aさん?」
その言葉を最後に、俺は眠りに落ちた。
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霞(プロフ) - 気になります…続き待ってます! (8月17日 16時) (レス) @page20 id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
れもんそーだ - お話、とても面白かったです! 更新大変だと思いますが、楽しみに待ってます (2020年4月6日 8時) (レス) id: f169936397 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - はい ありがとうございます (2020年2月13日 13時) (レス) id: d10385a9fe (このIDを非表示/違反報告)
猫月(プロフ) - 続編を、真実の君は【男主】3、で更新しました!続きが気になる方はそちらでよろしくお願いします!! (2020年2月13日 10時) (レス) id: 947bf1e80d (このIDを非表示/違反報告)
緋 - はじめまして!猫月さんの作品読ませていただきました。とても面白くて、続きが気になります!また、楽しみにしています。 (2020年2月9日 10時) (レス) id: 82343452fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫月 | 作成日時:2019年6月17日 20時