真実の君は【男主】2

63（キッドSide） ページ14

〜キッドSide〜



彼の笑った顔は、意外にも幼く見えた。



眠りについた陽向蓮こと月影Aを抱き止める。
もとのタキシードに着替えさせ胸元にバラとカードを貼り付ける。

そろそろ名探偵が来る頃だろう。

そういやぁ、名探偵と一緒にいたあのミストレの時のヤバい奴が、ガキ達と何か面白い事話してたな。


……ちょっ〜とからかってやるか！


腕の中で眠っている彼の頬にキスをする。
その時ちょうどドアが開き、名探偵と予想通りヤバい奴が来た。



コ「へ？？」


安「なっ！？」



多分、あちらからだと口にしてる様に見えるだろう。
すると案の定殴りかかってきた。
それを躱し、彼から手を離すとそいつが抱きかかえ俺を笑顔で睨みつけてくる。



ｷｯﾄﾞ「フッ、そんなに短気では嫌われますよ?」


安「眠ってるところにキスする人に言われたく
　 はありませんよ」


ｷｯﾄﾞ「宝石は目当てのモノでは無かったのでお
　 返しします。それに、欲しかったものは
　 ちゃんと頂きましたので」



そう言うと、一層強く睨みつけてくる。
その後ろで、名探偵が麻酔銃を構えている。


相変わらずおっかねぇなぁ(笑)



ｷｯﾄﾞ「それでは、またお会いしましょう！」



煙玉を投げ、その好きにハンググライダーで飛び降りる。



それにしても、アイツの睨んだ目怖すぎだろ！！！！






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