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恋をおしえて ページ6

知らず知らずの内に、夢中でその感覚を味わっていると、
彼女から「ん〜〜!!」と苦しそうな声が聞こえた。

目を開けると、そこには泣きながら
苦しそうな顔をするAがいた。


弱々しくもポカポカ…と王賁の胸板を叩く彼女。
やはり無理やりしたのが、嫌だったのかと
身体を離そうとした…。


A「もう!…なんでいつも強引なの!


もっとやさしくして……?」


そう言って見つめられたら、
離そうとした身体は、あっという間に元に戻る。

体勢だけみれば、
無理やり組み敷いているようにも見えるが。


だが、優しくして…と言われても
生憎A以外の女性と
そう言った経験は皆無だった。

脳内に出てくるチャラついた幼馴染の姿を
必死に消しながら、

今彼女を独占しているのは自分だと
…奮い立たせる。


王賁 「……こうか?」


ちゅっ…


軽く、本当に触れるだけのキスを落とす。


男としては物足りないが…
それでもAは、花ような笑顔を浮かべた。


A「うんっ!」



⭐⭐

いつの間にかAも起き上がり、
王賁と向かい合うようにして座る。

まだ酒が抜けないのか…体はどこかぎこちなく
その瞳はすぐに涙が溢れそうなう程
潤んでいる…。


月明かりが部屋を照らし、
お互いの顔を見つめながら
…部屋には、甘い雰囲気が漂っていた。


王賁が向かい合うAの頬に触れると、

Aも同じように王賁の頬を撫でる。


自分だけではなく、彼女も求めてくれているようで
心が喜びで満たされる。

ゆっくりと……優しく………。

触れるだけのキスを繰り返す。


ただ、それだけでも
可愛らしいAの顔を、
間近で独占できるなんて夢みたいだった。


思えば、照れもあるが
キスをする時はいつも目を瞑っていた。

だから、目を開けて
Aの表情や、一つ一つの反応を味わいながら、するキスもまた格別な物だった。


A「王賁くんって…鼻高いよね。
それに顔もシュッとしてて……かっこいい」


王賁 「お前の鼻は……………可愛らしい」


A「ちょっと!
今なんて言おうか迷ったでしょ」


そうからかってやると、
彼は珍しく可笑しそうに笑った。


王賁 「…ふっ、…はははっ…冗談だ。




Aの宝石のような瞳も、この桃色の唇も

お前の全てが……可愛らしくて、愛おしい…」


普段笑うことが少ない王賁の笑顔を
久しぶりに見る。

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09kokoa(プロフ) - kwkさん» kwkさん!ありがとうございます!嬉しいです。頑張って更新していきますね! (2020年10月15日 20時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
kwk(プロフ) - 楽しくなって夢中になって読んでます。大変やと思いますが…更新楽しみにしています!!頑張って下さい!! (2020年10月15日 9時) (レス) id: d400d18c11 (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - さあやさん» さあやさん、コメントありがとうございます!さあやさんの作品も大好きです〜! (2020年10月14日 11時) (レス) id: f05c1b9b36 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - 王賁ルート待ってましたっ!更新楽しみにしてます〜!! (2020年10月13日 15時) (レス) id: 523a6006f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年9月13日 23時

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